【CD・レコードコレクションの勧め】CD・レコード雑誌とカタログ
さて、ここまでを読んでいただいて、
「私もひとつ、CD・レコードコレクションを始めてみよう か」
と思った人がいたら、具体的に役に立つ情報誌を、ご紹介しておきますね。
それは、音楽・レコード雑誌とカタログです。
クラシックを好きになった人が読む雑誌として、現在国内でポピュラーなのは、
『音楽の友』(音楽之友社刊)
『音楽現代』(芸術現代社)
『ショパン』(ショパン 社)
『サラサーテ』(せきれい社)
『モーストリー・クラシック』( 日本工業新聞社 )
『レコード芸術』(音楽之友社刊)
等があります。
このうち、特に、CD・レコード購入に役立ったのが、『レコード芸術』誌(2023年7月号をもって休刊)で、この中には、CD・レコード各社から、毎月発売される主なCDについての批評(音楽評論家による)というのが、録音評を含めて紹介されていましたね。
無駄をしても、自分の耳でと、お勧めする方も多くいらっしゃるようですが、参考になることは確かだから、一度は、手にしてみると良いと思います。
読者欄等には、さまざまなファンの思い入れが感じられて、なかなか楽しく、巻末の新譜一覧表は、情報を網羅した、実に、便利なものです。
しかし、それよりも、ぜひお勧めしたいのは、発売中のCDが、全てわかるカタログです。
以前は、『作曲家別クラシックCD&LD総目録』(音楽之友社刊)が有り、年刊で、毎年末に、翌年度版が出ていました。
アルファベット順の作曲家の他、ジャンル別のオムニバス編というのもついていて、演奏家によって、探すこともでき、総合的なカタログでしたね。
また、外国版に興味のある人は、
アメリカの『シュワン』、
イギリスの『グラモフオン』、
フランスの 『ディアパソン』、
ドイツの『ビューレフェルダー』
等が便利ですが、これらについては、日本の楽器店(ヤマハや輸入盤専門店)等に問い合わせてみるとよいと思います。
カタログは、単に発売されているCD・レコードを一覧できるようにしただけのものですが、見ていると実に楽しいと思います。
どんな曲が、どのくらい出ているかによって、作曲家や演奏家の人気度がわかるだけでなく、埋もれた作曲家や、忘れられていた曲が再発見できたり、CD・レコード会社の傾向等もわかります。
気に入った演奏家の新盤等を発見すると、さて、どんな演奏なのだろうと想像したりして、購入前から、わくわくとした気分になるはず。
まずは、一冊、揃えてみることから始めてみては、いかがでしょうか。
【参考図書】
「現代音楽史-闘争しつづける芸術のゆくえ」(中公新書)沼野雄司(著)
「西洋音楽史 「クラシック」の黄昏」(中公新書)岡田暁生(著)
「音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉」(中公新書)岡田暁生(著)
「西洋音楽史大図鑑」スティーヴ・コリッソン(監修)藤村奈緒美(訳)
「音楽とファッション 6つの現代的視点」(リットーミュージック)青野賢一(著)