
なぜ大人達は「XYZ世代」と分けたがるのか?その理由を書きました。
世界中でX世代とかZ世代などと、生まれた年代層をひと括りにしてカテゴライズしています。
私が40代のころは、新入社員を「新人類」と呼んでいて、
礼儀作法がなっていない世代だ。。。
気配り、気働きができない世代だから仕方ない。。。
マイペースな世代だ。。。
と悪い側面ばかりを見て、カテゴライズしていたように思います。
でも数年もすれば、彼らは遜色ない作法を身につけて、立派な社会人になっていきました。
よく考えれば、彼らを新人類と呼んでいた先輩社員も、新入社員当時は某かのカテゴライズをされていました。
つまり、上の世代の人達が感じる違和感でカテゴライズされていたに過ぎません。
今日は、大人はなぜ世代別にカテゴライズしたがるのかについて考えてみました。
1.大人達が〇〇世代とカテゴライズしたがる理由
過去を振り返ると、世代別カテゴライズは戦後のベビーブームから始まっていました。
1.ベビーブーマー = 団塊の世代
1950〜1960年代前半生まれ 60代前半〜70代前半
⇒戦後のベビーブーム世代。人口が多い。
⇒高度経済成長の時期に子供時代を過ごした世代。
⇒エコノミックアニマルと呼ばれた猛烈社員がいた
※子供の頃、猛烈社員となった父親は家にいなかった
2.X世代 = 新人類&バブル世代&団塊ジュニア世代
1960〜1970年代生まれ 40代前半〜60代前半
⇒勝ち組、負け組意識が芽生えた時代
⇒長時間労働に抵抗がなかった時代
⇒第二次ベビーブーム世代
※子供の頃、中流家庭と呼ばれる家庭が多かった
3.Y世代 = ミレニアム世代
1980〜1990年代生まれ 20代半ば〜40代前半
⇒2000年以降に社会人となった世代
※子供の頃からインターネットやゲーム機が身近にあった。
4.Z世代 = ゆとり世代
1997〜2012年代生まれ 10代前半〜20代半ば
⇒ゆとり教育を受けた世代。
⇒ワークライフバランスを重視している。
※子供の頃からiPhoneがあった。
こう見ると子供の頃に、家の中にあるものが世代間で随分違っています。
X世代は、父親は長時間労働に耐え、残業代は給料に還元されたので中流意識が芽生えた。
富裕層は不動産や株式投資で潤って、格差が広がった。
反面、働き過ぎで疲れ切った父親の姿も見ていた。。
家族の価値観が変わっていった世代です。
Y世代は、インターネットが身近にあり、遊ぶ媒体はモノから仮想空間に変わっていきました。
欲しいモノが、物質から価値感に変わりはじめた世代です。
Z世代は、コンピュータ端末がスマホになって、手の平の上で簡単に情報を検索できるようになり、情報スキルが一機に高まりました。
若者達がクルマに興味がないワケがここにあります。
欲しいモノが、体験や情報に変わり始めた世代です。
しかし、この変化は人類の歴史から見れば、人間そのものが変わったのでは無く、人間が社会の変化に適応しただけのことです。
では、なにが変わったのか?
それはイノベーションによって、社会が変わったことです。
大人が達が〇〇世代とひと括りにしたがる理由は、イノベーションを簡単に使いこなす若い世代を見て、「自分たちが適応できない」と不安を感じるからではないでしょうか。
2.新しい世代が生まれるときは、イノベーションが起こるとき
1995年 Windows95がリリースされ、インターネットの普及が一機に進んで、エクスプローラーで情報を検索したり、メールを自由に発信できるようになりました。
そのとき上司に言われたのは
「飯田君。うちもインターネットを入れたいけど、どこで売ってるんだ?」
です。 笑。
上司はイノベーションを理解できていなかったのです。
その時の20代はY世代と呼ばれていました。
彼らは、インターネットを使いこなして新たなビジネスのタネを創り出し、イノベーションを起こそうとしていました。
現在ではZ世代と呼ばれる若者達は、スマホのフリックを使いこなして卒論を仕上げたり、スマホを使って素早く情報検索しています。
彼らの情報スキルは格段に上がっています。
つまり、大きなイノベーションが生まれたときに、新たな世代別カテゴリーが生まれるということになります。
3.イノベーションを生み出す人達が新しい世代
これからすれば、年齢で世代を一括りにすることは無理があります。
カテゴライズされる世代とは、イノベーションを起こす人達の集団が現れたときだと思います。
皆さんはいかがお考えでしょうか?