都築郷士 ちよつとはみだ詩・❲伍伍❳ 附・詩人の為の(秋冬)ワードローブ集
かくて、突き出た枝乃至幹を持てる簇葉(むらば)に於ては、吾々は明りの塊(マッス)と陰の間隙を有し、暗黑な雲を有する明るい空に於ては、陰の塊と明りの間隙とを有するといふことになる。-『建築の七灯』ラスキン
【己は】
What's me? Ha ha, that's only a mirror.
さてその鏡である「己」だが
鏡と云ふからには
何かを映す
んだと思ふんだ。←悪文。
髙らかに梢への上、秋を秋たらしめてゐる月
天が髙いと云ふからには
地は低い。其処を
蠢き、のたくつて登場するのは
裸の胸に大きな傷を持つた
白人の若者である。(人は彼を
イギーと呼ぶ)そして更に
自ら傷つかうとする彼を
誰が -
氣まぐれではない 性癖でもない
たゞ彼は まだ幼少の頃
考へたのだ、
この地球をこんなに傷つけてゐる
のは何者?
その考へは成熟し、
俺だ人間だ傷の大元は!
- それ以來の彼のパフォーマンスで、ある。
鏡である人間存在の
一つの分娩、
おぎやあと産まれたは
イギー、後の
だが今は何を関知するでもない
赤子。己と
どう違ふか、
考へよ。
©都築郷士
【inprinting, 1】
赤旗が黑旗を焼いたその旨を追つてみたけど良くある事やも
※
詩ね、あゝ死ねかまあその内
※
(北海道)
沢山の蟹の甲羅を蟹塚に
※
居丈髙おまへは本当に眞(さね)の人
©都築郷士
【虚言箴言】
印象派の次を狙ふ誰ぞの動きは派手だ。何億$行き交ふのか。- とある画商 (小嘘)
自分もそれに参加したいんだ、或る意味さもしい。然し、その「次」つてマジどのムーヴメントなのか。
【今夜の金ぼし】
何かゝう引き裂けと云ふ聲あつてフライト·アテンダント眼前にをり
昔でいふところのスッチー。英語ぺらぺら世界穴場通の美女。で、私には重荷にしかならなからう。誰が手を出すか、この。
©都築郷士
【inprinting, 2】
爽やかなマキャヴェリストに会つてきた
※
風呂嫌ひ麗しの入浴女王などゝおだてる輩見透かし
※
「すかりと」の物真似青き蜜柑は駄目
※
いつまでもあると思ふな美肛門あんなこんなしてサド侯を讀め
©都築郷士
取り敢へずの言葉の羅列。今回も。あー私はバカになりたいよ。つー(何がつーか)事で、アデュー。
憲兵も行進してる怖いがざまあ
(©都築郷士)オマケ!😆