都築郷士 ちよつとはみだ詩・❲六壱❳ 附・詩人の為の(秋冬)ワードローブ集
おふくろも親父も みんな達者だぜ 炉端かこんで いつかいつしか東京の お前達二人の話に 昨夜ユンベも更けたよ 早くコ 早くコ 田舎に帰ってコ 東京ばかりが なんでいいものか - 「早く帰ってコ」 (歌・青木光一、作詞・高野公男)
【三蔵?】
疲れ 悲しみ
思つた程
厭なものでもない
かう言ふ物語 考へつくから -
亡くなつたお妃の
為のお経を修めに
王よそれでは人民はどうなるのだ、
だが王・彼は
地平の奥含まる
ありがたいナニを
埼玉県ふじみ野市に帰つてまで
捜し出さうとさへ
する、
21世紀の天竺は
あなたの實家の
天井裏にでもあるんだらう。己 : 意義無し。
王は己なのだ。天竺ガタガタ。
だらう?
©都築郷士
【短詩】
エイ鰭を好む男のありにけりさうアンモニア人と近しき
※
頭痛地獄マッサージ効いた試しなし薦めらるとき頭なほ痛む
※
君が代や政マツリも歌もこの實朝に是非に是々非々お任せあれと
※
息を継ぐなら人間よ海に帰れず
(©都築郷士)
【真珠】
誰か私を抱いて下さい
アコヤ貝が真珠母となる如くに
私を抱いて そしてひつそり
輝かせて下さい
人間に盗られぬやう海底
深く - 深く深く それこそ
美の淵源に - あなたと私ふたりが
人知れず美の淵源となる為に
私は初め たゞの石のかけら
などに過ぎないのですが
あなたが毎年毎日
真珠の包クルみをくれるお蔭で
私は大人の真珠となつて行くのです。
だから誰か私を抱いて下さい
あゝ真珠の母となるひとよ
私を抱いて ひつそりと抱いて
輝かせて下さい。
©都築郷士
【虚言箴言】
まるでスマートドラッグのやうに煙草を嗜むのはどうかと思ふ。- ラ=ロシュフコオ (大嘘)
わはゝやつてしまうた。贋ラ公の時代にヨーロッパにはスマートドラッグはおろか煙草すらない。しかしこれは私の経験上の意見だ、と公は言ひ張る。何故なら公=XXだからだ。むべなるかな。
【今夜の金ぼし】
人横たはる其処に夢あり眠りあり
うー、なんともはや。昨日薬の副作用で「眠り病」になつたので、私にとつては生々し過ぎる一句。眠るのも夢見るのもいゝけど、頭痛は怖いです。
(©都築郷士)
つー事で和了ざんす。疲れてゐます。オマケが頭に浮かんで來ない。そんぢやまた、アデューつつことで。都築拝。