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せめて人間らしく。(改訂版)

若い頃、交通事故で右膝を複雑骨折して入院して一度退院してから膝に付けたボルトを抜く手術の為に再入院した日のこと。個室がよかったが、そんなわがままが通るはずも無く四人部屋に入れられ眠りについた深夜のことです。

相部屋のおじさんが放屁をした。なかなかの音量で目が覚めてしまった。これだから相部屋は嫌だと頭まで布団を被り眠ろうとするとまた放屁の音がした。舌打ち交じりに目を閉じるとまた放屁。一定の間隔で放屁、放屁、放屁、放屁が止まらない。

そこまでされると不思議なもので怒りが笑いに変わってしまう。布団を被りしかめっ面だった表情が緩み、頬が緩み出した頃、その放屁おじさんが初めて告白する女学生のような か細い声で「はっ///屁が///屁が止まらない///」と言い出した。

あかんwwwwwwwww可愛いやないかぁwwwwww更に頬が緩む。

その間もブッ、はっ///、プップっ、はっ///、ぶっーー、はっ///、ブッと放屁が止まらず照れるおじさんが遂に「あぁぁぁぁー、止まらねぇぇぇぇ、た、助けてぇぇぇ」とナースコールをすると、天井に付いているマイクから看護師さんの「どうされました?」という問いかけが聞こえてきた。

おじさん「止まりません///」

看護師さん「何がです?」

おじさん「オ…オナラが止まりません///」

看護師さん「んっ?」

その間もおじさんは放屁が止まらずお尻を押さえ門閥(もんぜつ)しながら訴え続けていた。放屁が出るたび「はっ///」と小声でいうのがツボったw

その後、看護師さんが飛んで来て、おじさんと少し会話し「じゃまた何かあったら、呼んで下さいね」と去っていった。

(´°Д°`)それだけなのwwwwwww
オナラ止まらのは事件だぞwwwwwおいwwww

その後、朝方まで放屁は止まらずおじさんは「助けて」と「はっ///恥ずかしい」を繰り返しながら放屁し続けた。結局、薬の副作用で放屁が止まらなくなったと後に聞きました。

翌朝、ボルト摘出手術の為にオペ室に運ばれ、下半身麻酔をするということで半裸にされベットに寝かされた。

まだ若かった僕は恥ずかしくってモジモジしているとオペを担当する先生が僕が恥ずかしがってるのに気付いたのか看護師さんに布を掛けてあげるよう指示した。


(´∇`)さすが先生わかってくれたんだとホッとした。

医師の指示に従い看護師さんが布を掛けてくれると思いきや、10センチ四方のガーゼをピンセットで摘んでフワッと落とすように股間に掛けた。見るに耐えない残念な物を隠すかのように。

(゜Д゜≡゜д゜)えっ!?
下半身隠す為にシーツとか掛けてあげなさい的な指示じゃなかったの?よりによって、ガーゼですかwwwwwwwwwそれも10センチ四方のガーゼをピンセットでフワッと落とすって、おいwwwwwwwwwwwwwwwwww

そりゃ~シシトウぐらいのティンコだからガーゼで隠れますよ。充分隠れますけど、10センチ四方のガーゼってwwwwww

その後、ボルト抜く手術開始。手術の間ずっと唇噛み締めている僕を見て看護師さんが「痛いんですか?」としきりに聞いてきた。

「大丈夫です」と答えたが心の中でピンセットで10センチ四方のガーゼを掛けられた事が悔しくって、「心が痛いです。」と繰り返した男バルスでした。

来世は20センチ四方になりますように。
(。-人-。)



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