水利共同体をプロジェクトXで(汗)
ある時、松本健一は村上龍に
「日本の食料自給率は30%になるがどう思うか」
と訊いた
村上は「稲作なんて簡単だ、水を溜めて蒔けば誰でも出来るだろう」
と応えた😓
松本は「田んぼは水を溜めなければならないが、溜めすぎてもいけない
水持ちがよくて水はけが良くなければならない
毎日隣の田に水が動いて行くには、3㌢から1㌢の高低差を作りながら
水平を保たなければならないという非常に高度な技術がいる
そして水田の間に全ての田を潤す水路も作らなければならない」
と説明した😍
しかしある高名な歴史学者は
「東アジアの水田稲作農業こそ奴隷的な農業で封建的だ」と言い
「家族主義、集団主義で個人を育てる事ができないから
民主主義は成り立たない」と説いた😧
しかし、稲作は水利共同体を離れては成り立たず
常に自分の持ち場を管理し、水を全体に流して行かなければならない
そして水路の掃除も草刈りも全員でやらなければならない
が、その歴史学者は、それを全体主義的と捉えたのだった😓
しかしこれは、自利利他の精神を育み
自然や他者と共生する個を創っているのではないか
畑作牧畜の西洋を基準として考える学者は、そこまでは考えが及ばなかった😧
「歴史学は大変怖い、リーダーが間違った世界観を持つと
日本の素晴らしい心まで破壊してしまう」と
安田喜憲は警告したが
水を分け合う文明の心は、未だに良く理解されていない😓
ニュースで能登半島の白米千枚田の田植えが始まったと知り
名著「対論・文明の風土を問う」を
プロジェクトX風に書いてみました
すぐ影響を受ける私です😅