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つむじ風食堂の夜

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若松英輔氏の著作で知った本が読めなくなった時の本との出会いのポイント

①永く読まれている本(刊行後10年以上経過)
②厚くない、薄い本
③手頃な値段の本                 以上の3つでした。

今回読み終えた本は女性のための選書サービス 5冊だけの本屋 さんによるブッククラブ book club 紅茶はアールグレイで の今月の本で、吉田篤弘氏の月舟町シリーズ三部作の第1作目でもある「つむじ風食堂の夜」は、単行本が2002年、文庫本が2005年に刊行、189頁で文庫も640円ほどです。まさに今の私にはぴったり本でした。

これまで読んだ吉田篤弘氏の作品も、5冊だけの本屋を展開されている 5satsudakeさんが紹介されているものがほとんどで、多くが短編でした。

暖簾に名はない。食堂のあるじは「名無しの食堂」をきどったのである。p9

本作は長編と説明にありますが、実は連作短編集で、私の住む田舎町でさえ見かけなくなった町並み、そこに住むそれぞれ専門職でありながら、どこか風変わりな人々が、町の中心部に位置する食堂を介して、自身の生い立ち、現在、そして今後を考えながらお互いを支え合っている、シニアの私でさえ懐かしく、人の温もりを感じる物語でした。

もし電車に乗り遅れても、ひとり駅に取り残されたとしても、まあ、あわてるなと。黙って待っていれば、次の電車の一番乗りになれるからって。p124
懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。(「BOOK」データベースより)

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

昨日のnoteは↓

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