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隣の国の人々と出会う

ここ数年多くの方にまた韓国ドラマの熱が広まったように感じます。私自身かの「冬のソナタ」によってもたらされた韓ドラブームに乗った一人です。この年末年始の動画視聴も韓国ドラマ中心でした。

韓国ドラマにハマると、ハングルを聞き取ることができるようになりたい、と思い勉強を始めました。幸い仕事先には韓国からのアシスタントティーチャー(ALT)がいたので、彼女に時間がある時学ぶことができました。
現在ハングルの勉強も自分でできる教材やアプリがあり、更に身近になった気がします。

それでも文学となるとまだ難しく、翻訳に頼ることになります。

前置きが長くなりましたが、今年最初に紹介本は、韓国で出版された作品の翻訳を多く手がけておられる翻訳者のエッセイです。

いま、韓国の文学、音楽、ドラマや映画に惹かれ、その社会や言語に関心を持つ人はますます増えている。本書では、著者が韓国語(朝鮮語)を学び始めた背景、この言語の魅力、痛みの連続である現代史と文学の役割、在日コリアンと言語のかかわりなどを、文学翻訳の豊かな経験から親しみやすく語る。文字、音、声、翻訳、沈黙など、多様な観点から言葉の表れを捉え、朝鮮半島と日本の人々のあいだを考える1冊。

作品紹介より

シリーズ「あいだで考える」は不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズと解説されています。

著者のハングルとの出会いから始まって、文字の成り立ち、行間から感じる思い、韓国の詩に対する歴史と感覚、韓国語と日本語のあいだをもっと考えるための作品案内が載っていました。

著者が翻訳された日本でもヒットした「82年生まれ、キム・ジヨン」やこのたびノーベル文学賞を受賞されたハン・ガンさんの作品は、読みやすく韓国文学を身近にしてくれています。
この著書を読むとさらに韓国文学を読みたくなり、日韓の不幸な時代を改めて考える時間が持てました。

韓国ドラマを楽しむこともいいことですが、時には日本の朝鮮におこなった残忍な行いを反省し、日本の次世代の人たちに語り継ぐ重要性も私たち大人に課せられた使命だと思います。

小林紗織さんの装画も美しい

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日からお仕事の方はお疲れさまです。スタートは大事だけれど無理しないでくださいね。

#シニア #田舎暮らし #今日のつぶやき #斎藤真理子 #創元社 #エッセイ #あいだで考えるシリーズ #読書感想文 #本が好きな人と繋がりたい


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