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中国SF界は凄い

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とうとう読み終わってしまいました。内容紹介を読めば、自ずと展開は推測できると思いますが、やはり実際に読むとこのSFの壮大さと緻密さ、著者の知識と読書の深さ、広さをつくづく痛感します。

私は物理的な面、宇宙工学的な面等知識がなくて、理解するのに頭も使い、時間もかかるので、この作品を読むと本当にいい意味で疲れます。これこそが真の読書体験かもとも感じます。

生きているだけですでに、ものすごく幸運なのよ。これまでの地球がそうだった。今残酷な宇宙では、昔からずっと、生きているだけで幸運だったの。上巻p298
死とは永遠に点灯している唯一の灯台なんだと。つまり人間、どこへ航海しようと、結局いつかは、この灯台が示す方角に向かうことになる。すべてが移ろいゆくこの世の中で、死だけが永遠だ。下巻p108

SFは今の世界を痛烈に批判し、今後を展望している作品が多く、後々残っている秀逸な作品が多くあります。この作品もその一つで、長い歴史をもった中国という世界をさらに新しい形で残す作品だと感じました。

圧倒的な技術力を持つ異星文明・三体世界の太陽系侵略に対抗すべく立案された地球文明の切り札「面壁計画」。その背後で、極秘の仰天プランが進んでいた。侵略艦隊の懐に、人類のスパイをひとり送る――奇想天外なこの「階梯計画」を実現に導いたのは、若き航空宇宙エンジニアの程心(チェン・シン)。計画の鍵を握るのは、学生時代、彼女の友人だった孤独な男・雲天明(ユン・ティエンミン)。この二人の関係が人類文明の――いや、宇宙全体の――運命を動かすとは、まだ誰も知らなかった……。一方、三体文明が太陽系に送り込んだ極微スーパーコンピュータ・智子(ソフォン)は、たえず人類の監視を続けていた。面壁者・羅輯(ルオ・ジー)の秘策により三体文明の地球侵略が抑止されたあとも、智子は女性型ロボットに姿を変え、二つの世界の橋渡し的な存在となっていたが……。(上巻Amazon内容紹介)
帰還命令にそむいて逃亡した地球連邦艦隊の宇宙戦艦〈藍色空間〉は、それを追う新造艦の〈万有引力〉とともに太陽系から離脱。茫漠たる宇宙空間で、高次元空間の名残りとおぼしき“四次元のかけら"に遭遇する。〈万有引力〉に乗り組む宇宙論研究者の関一帆は、その体験から、この宇宙の“巨大で暗い秘密"を看破する……。一方、程心(チェン・シン)は、雲天明(ユン・ティエンミン)にプレゼントされた星から巨額の資産を得ることに。補佐役に志願した艾AA(アイ・エイエイ)のすすめで設立した新会社は、数年のうちに宇宙建設業界の巨大企業に成長。人工冬眠から目覚めた程心は、羅輯(ルオ・ジー)にかわる二代目の執剣者(ソードホルダー)に選出される。それは、地球文明と三体文明、二つの世界の命運をその手に握る立場だった……。(下巻Amazon内容紹介)

読んでいただき、ありがとうございました。
週末になりました。有意義にお過ごしくださいね。

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