禁酒20日目 飲まないのは今日だけでいい。目標は短く設定しなさい
ビジネス本を読もうと調べた事のある方はドラッカーという名前を聞いた事があるでしょう。ビジネス・マネジメントを体系的に研究した第一人者です。
一昔前AKBの前田敦子主演で、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が映画化されたのを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのマネジメントの大家ドラッカーによると、何かを成し遂げようとするには・・・・
「目標設定しただけでは夢を見るのと一緒、目標遂行には期限を定めなければならない」との事です。
目標と同じぐらい重要なのが「期限」です。
壮大な目標には壮大な時間がかかります。大きな目標を設定すると「目標」に気持ちが負けて実行を先送りにしがちになります。例えば、断酒。
断酒を決心した人にとって「一生飲まない」という目標は壮大過ぎます。特に私のように20年以上毎日夕方5時から寝るまで酔っ払っていたような人には想像もつかないような大計画です。
さらに加えて、大きな目標には「多大な時間」がかかります。この「多大な時間」がやる気を損ね、目標遂行の挫折につながる事が多々あります。
大きな目標を達成するには小さな「目標」に区切って短い「期限」を決めると達成しやすくなる実験結果が出ています。
ある実験で、自己目標を尋ねた結果ほとんどの人がダイエットなど達成に時間のかかる長期的なメリットのために目標を設定していました。
そして、目標達成への努力を持続するのに何が役立つと思うかを尋ねたところ、成功のためには、すぐ手に入るメリット(楽しさ)とあとで手に入るメリット(重要性)の両方が大切だという答えが多数でした。
しかし実際には、あとで手に入るメリットが大きく影響していたのは、最初に目標を設定するときだけで、努力の持続にはあまり効力が無いと感じていたことが分かったのです。
目標を達成するには最終目標よりも努力の過程で感じられるすぐに手に入るメリット、つまり目の前の小さな目標を意識する事が重要なのです。
一大決心で始めた禁酒を目標としているあなたには禁酒を実行すればすぐに得られる「今日は飲まなかった私はエライ」と自尊心をくすぐられる十分なメリットがあります。もう少し先のメリットである飲まなかった翌朝の素晴らしい目覚めを目標にしても良いでしょう。
それでは目標達成にどれぐらい期間を区切ればいいのでしょうか?
その答えは「たった1日」です。
日々の飲まない計画目標は朝起きてから寝るまででいいのです。24時間もありません、たった16時間たらず!これなら達成出来る気がしませんか?
「明日は飲もう。だから今日だけは目標を達成しよう!」
このように毎日自分を騙すのです。
そんなの馬鹿げてるって?あなたは今まで、様々な方法を試しても何かしらの理由をつけてお酒を買いに行ってしまったんですよね?
この方法を試した事が無い方は馬鹿にしないでぜひ試してみて下さい。私はこれでお酒を買いに行こうとする足を何度も引き止めた事があります。お酒を買いに行かない理由はいくつあっても十分ということはありません。
同士の皆様、今日はお酒買いに行くの止めて、明日飲むことにしましょう!
永作