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医学・健康

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『母の力』徳田虎雄著、1992

まとめ特にこんな詳細な話を、自分か誰かに母や祖母に聞き取り調査させたのだろうか?

第1章 母から母へのバトン

(1)祖父の死

豆腐をつくって売る

いやもう、完全に今のアフリカの世界じゃないですか…

(2)学校を一年休んで働く

一日中紬織り

とにかく、「勤勉革命」という言葉が浮かんできた。

完全に「おしん」の世界ですね。おしん、見たことないけど…(笑)

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『徳田虎雄 病院王外伝 国内最大病院を巡る闘いの舞台裏』大平誠著、2018


感想5章のコンゴのミランガや、オスマン・サンコンの話、6章の体操競技への貢献が目新しいところ。

はじめに名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
故郷の岸を 離れて
汝はそも 波に幾月

明治の文豪、島崎藤村が親友の柳田國男から聞いた体験談をもとに書いたとされる詩にメロディーをつけ、1936年に発表された歌曲『椰子の実』の歌い出しを聞くと、誰もが郷愁にとらわれる。都会で心をすり減らして暮

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『徳洲会はいかにして日本最大の医療法人となったのか:創設者徳田虎雄に迫る』石井一二著、アチーブメント出版、2009


感想所詮は関係者のヨイショ本だという印象はぬぐえない…内部情報が多少あるのが唯一の存在意義という本。

山岡(2017)ではほとんど書かれていなかったこと多くの事は上記の本と重なることが多かった。それは、上記の本が優れているとか、この本が劣っているということではなく、徳洲会とか徳田虎雄の話としては定番のモノが多いという事だと思う。以下は、上記の本に記述が無かった、あるいは少なかった部分を抜粋して

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『地域包括ケアと地域医療連携』二木立著。2015

この著者の著作は大体良いのだが、「医療経済学者」を名乗るのであれば、ちゃんとした経済学の勉強をして欲しい。経済学の理解が低すぎる。こんな人が日本福祉大学学長だったりするんですよね…

あと1章2節で地域包括ケアシステムが都市部のものだっていうのが、面白い観点だが、根拠が示されていない。おそらく、空間的に市区町村レベルで地方だと地域包括支援センターの目が隅々まで届かないということでしょうか?

だか

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『医者以前の健康の常識』平石貴久著。2006

◆タイトル

●第1章:今さらだれにも聞けない過程医学の超常識

体温の正しい測り方は?/血圧は右腕と左腕で違うの?/血圧の健康基準は?/

●第2章:へぇーそうだったのか! Dr.平石流健康雑学秘情報

心臓はなぜ胸のやや左側にあるの?/心臓が大きい人の方が元気、は大ウソ/風邪にはりんごジュースよりコーンポタージュ/冷や汗にはベルトの穴を1つつめて締める/ウイルスは湿気に弱い。「予防マスク」は必

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『代替医療ガイドブック』 B.R. キャシレス著。2000年

◆はじめに

成長の過程で主流医学の世話にならない者はほとんどいない。主流医学では大学医学部の教育の受けた医師(M・D)が治療に当たるが、現代では、その主流医学の他に代替療法や補完療法(「相補医療」という訳語が使われる――訳注)と呼ばれる治療法を選択することができる。この場合は、M・Dの称号をもつ医師だけでなく、他のヘルスケアの専門家も治療に当たる。そうした専門家の名前にはM・Dという肩書はつかず

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