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youtubeと友人

YouTubeを始めた。

僕は今は精神科医として働いているが、これから放送作家の学校に行き、放送作家を目指していく。放送作家というものは大喜利力が必要とされる職業だ。

言うなれば使える手札の範囲で面白い物を作っていく発想力が必要であり、その筋肉を鍛えるためにYouTubeを始めた。

ただ、仕事もしながら無駄に時間を使いたくないし、20代後半という遅いスタートに焦りもある。

正直まだまだ見れたものではない。

焦りもあるので、油断すると作っている事に意味があるのかすぐに不安になってしまう。

そのため、クオリティは低いとしても始めることに意義がある。と毎日言い聞かせる事にしている。あと週に一回はサウナに行っている。

そんな今日この頃である。

僕は記念すべき第一回目のYouTubeで、何をしようと考えていた

一部のYouTuberみたいに、ダサいことはしたくない。でも素人のYouTubeほど、YouTube感がでてしまいがちだ

自分がエンタメ業界で何者でもないくせに、そんな事を偉そうに考える

そして「放送作家と言えばラジオ」とまず頭に浮かんだ。

余談だが、ラジオを聴くという行為は、僕の自己愛を慰めるのに非常に有効なものである。

テレビ程見ている人はいないし、自分だけが話を聞いているような錯覚に陥る事ができる。
また才能のある人の会話を盗み聞きしているような感覚を得られる。
手軽にニッチな気分になれ、自分が特別だと思わせてくれる。

TikTokやInstagramに踊らされてる奴とは違うのだ。

お前らとは考えてる事が違うんだなにこらタコこらと思わせてくれる。

でも一人でラジオなんてハードル高いなぁと考えながら悩んでいた。

そんな中ふと友達と電話しているとある事に気づいた。

ん?深夜ラジオっぽくなってない??

その友達が、この動画でもアシスタントとして登場しているRuumamiya君だ

彼は高校の同級生で、バスケ部に所属していた。同じ部活ではないものの、サッカー部である僕と僕はの親友が面白がって高校3年くらいからつるんでいる友達だ。

彼は特殊能力を持っている。

それは....

「いっつもそう」と「ツッコミ病」である。  

「いっつもそう」というのは、自分がいつもぞんざいな扱いをうけるために、彼の心からでる叫びである。

それはしょっちゅう彼の口から聞くことができる。

彼の半径1メートル以内に入った者は、「いっつもそう」が聞きたくて、吸い込まれるように、彼に意地悪をしてしまうのだ。


もう一つの「ツッコミ病」と言うのは、常にいじられキャラを請け負ってきた彼が、背中に背負っている十字架である。

小さい頃からどんなぞんざいなボケでも拾ってきた彼は、自分でも気づかないうちにツッコミ筋肉がムキムキになってしまっている。

普通のボケにはもちろん、こっちがボケのつもりで言ってなくてもツッコミを入れてくるのである。

自分で言うのもなんだが、僕もわりとその十字架を背負っている方だ。
しかし彼がそこにいると、気づかないうちに彼が僕の十字架まで背負ってしまうのだ。

そしても気づかないうちに、彼に意地悪をしてしまう。

どちらも彼の人生から滲み出る産物であり、時々心配になるのだが、その様が面白い。

そしてなによりいい奴である。
いじられキャラ根性が染み付いているが、捻くれているわけではなく、とても優しく、純粋な心の持ち主なのである。

信じられないほど小さなボケも拾ってくれるし。頼んでもないのに長文で突っ込んでくるが、鬱陶しい時は、雑にあしらっても怒らない。
またその雑あしらいにも突っ込んでくれるし、そのやりとりの後は黙ってくれる。

僕はある友人と、Ruumamiyaのことを「娯楽」と呼んでいる程である。

そんな彼(娯楽)との電話の最中に、芸人さんのラジオのような会話のテンポの良さを感じた。

もちろん芸人さんと比べられるレベルではないのだが。とりあえずラリーはできていて、試合になってるという具合だ。

なのでまずは彼とYouTubeの名前を考えるといったラジオ企画から始める事にした。

この文を読んでから、動画をみていただけると、より一層彼が愛おしく感じると思うので、ぜひ見てほしいと思う。

ただその愛おしさは、彼と会話した者が感じるそれの、半分にも満たないだろう

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