デジタル×人事①
今日は、デジタル×人事を考えてみたいと思います。
常に、技術の発展が活かせるのが領域として最後になりがちなのが人事領域です。私の認識できる範囲で時系列にまとめていきたいと思います。
・2000年〜2010年
この期間でも変化はあったと思いますが、まとめさせていただきます。インターネットがどんどん発展していった時代になります。エクセルで人事管理を実施し、社内文書をワードで作成して、説明するのはPPTといった感じでしょうか。勤怠管理は、出勤簿を紙ベースもしくはタイムカード管理、面接表は手書き、連絡はメールより電話な感じかなと思います。デジタルで業務を改善しようと考えること時代が少なかったかもしれません。エクセルの関数やマクロを組み上げたりすることが効率化と捉えられていた時代かと思います。そして、さらにその前の時代を経験した方々がマネジメント層にいるわけで、アナログな仕事の仕方からは抜け出せる感じではなかった時代です。そうすると、いかに紙で正確に計算できるかとか、役所への申請を間違えずに記入できるかとかになってきます。社内においても情報の秘匿性が大事にされ、それをデータではなく、人事担当者として記憶していることが求められました。この時は、一般業務でもそこまで進んでいたわけではないので、これでよかったと思います。
・2010年〜2015年
携帯電話からスマホに変わっていった時代です。勤怠管理が進化し始めました。タイムカードからタイムレコーダーへと変化していきます。曖昧な時間管理をしていた時代から、厳密に時間管理が必要となったタイミングです。長時間労働が問題になったりし始めました。これは、メンタルヘルスなども問題も重なってとの流れです。就業規則でわかりやすく説明すると、「出勤したら、印鑑を押す」から「出勤したら、PCもしくは携帯電話で打刻する」に変わったということです。
また、採用や組織状態把握にデジタルツールが活用され始めます。リクルートさんのSPIを始め、人の特性をアンケートから数値化していく形です。これは、画期的だったと思いますし、デジタル×人事のスタートだったと思います。
他には、健康診断データもそもそも数値化されている内容だったので、デジタル化は比較的早かった領域になります。しかし、この時代は生かしきれていない状態です。紙で集めていた健康診断結果がデジタルデータになり、集めやすくなったといったレベルです。
この頃大きなトレンドは、タレントマネジメントです。各社が競って構築をしていたと思います。saasサービスはまだなく、データの扱い内容からシステム部門マターにしづらく、人事部門マターで構築を始めるのですが、それはそれでシステムの知見がなく、なかなか進まないのです。パッケージを入れた場合でもカスタマイズ、カスタマイズが重なり、システムに合わせるといった考え方はなかったです。打ち合わせの時間がだけが過ぎていったような気がします。
デジタルを業務効率化の観点や人材育成・採用に活用しようとし始めた時期で、うまくいったのは採用基準やサーベイ、元々数値管理していた要素のデジタル化かと思います。行政もまだまだアナログで紙文化の時代であり、業務を効率化しようにもいろんな制限があった時代です。
長くなったので、続きは②にしたいと思います。