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純靄禾
2022年2月5日 01:08
なにかの拍子に自分の幼少期を思い出すと、訳もわからず鼻先がつんとして涙目になる。自分の手が映る主観の記憶もあるけど、大体浮かぶのは、外から見たちいさいわたしの姿だ。想像が生んだ景色かもしれないし、親が撮ってくれたビデオを繰り返し観ていたおかげで染み付いた景色かもしれない。当時のわたしは人と遊ぶとき、楽しんでいた記憶があまりなくて、いつも泣かないように我慢していた気がする。だいじょうぶだよ、と言っ