【コラム】塾だけど塾じゃない場で向き合った話
みなさんこんにちは。バイソンです!
前回は1人ひとりを大切に出来る場である「個別学習塾はる」に入った話をしました。
今回は1人ひとりを大切にする中で大変だったこと、そこから子どもたちの教育の場にとって必要だと学んだことを書いていきます!
1人ひとりを大切にする場とは
1人ひとりを大切にする場にする。
これは塾という文脈で言うと、「個々に合わせた学習方法の提供が保証される場」になります。でも個別学習塾はるではそれだけでなく、「みんなが居場所と思える場所」も目指しています。
これ実はすごく大変です。普通の塾であれば、その子に分かりやすく教えるだけ。(これだけで大変!)それに加えて、みんなが「ここにいて良いんだ」「ここにいたいな」って思える場作りもしなければならない。
そのためにはマニュアル化できないものがたくさんあります。人と人としての関わりがたくさん求められるから。
じゃあマニュアル化できないから質が低い?それは違う!高い質でサポートを提供し、1人ひとりの自己実現をサポートしたい。
だからもう大変ですよね。1人では絶対にそんな場を作れません。
じゃあどうするか?
1人ひとりを大切にする場の実現手段
個別学習塾はるが属す、NPO法人はるでは「対話」を重視しています。徹底してスタッフ同士で対話しますし、場を作るためには子どもたちとだってとことん対話をします。
そうすることで短いサイクルで最善の場を作り出しています。
私はこの対話の過程がとんでもなく好きです!この法人でする対話では他の場では出てこないような案がたくさん出てくるから刺激的なのです。
例えば1人でポツンと浮いてしまう子がいます。そんな時普通の塾ではあまり気にしなくていい、もしくは一回は声をかけておこう、というような対策になると思います。
でも個別学習塾はるでは、学校でうまく仲間に入れない背景をある程度親御さんから面談でお話ししていただくこともあり、苦手な場面が分かります。
例えば大勢の場に入るのが苦手という場合、2人でボードゲームをしてみよう!という案が出てきます。塾なのにボードゲーム積極的にやるの??って思いますよね。やっちゃうんです。
秘訣はボードゲーム??
ボードゲームを媒介にすると、距離を詰めていけるし、楽しいなーって思える場に少しなっていくのです。それで慣れてきたところに相性の良さそうな子をピックアップして参加してもらいます。
そんなことをしていると、ボードゲームの輪が大きくなっていって、その子は居場所ががっちりつくられるわけですね。
それで面白いことに、関係性のある安心できる場では学習にも向き合えるようになるのです。
1人ひとりを大切にする場で見つけた学び
こういう経験が多いこともあり、繋がりのある、居場所のある場づくりは子どもたちの学習の場には必要だと学ぶことができました。
こういう場では人間関係にエネルギーを割かなくて済むので、学習に向き合うだけの余裕ができますし、さらには教え合いが生まれていくので学習の効果も高くなってくるのです。
苫野一徳さんが提唱する「学びの協働化」にも繋がります。
大事な考え方だなーとひしひしと感じたわけです。それを実現するために大プロジェクト打ちたいねと動きが出てきて、開催したイベントがありました。
またこれも他の塾ではありえないイベントでした。次回はこのイベントについて少し書いてみようと思います。
「こういう学習の場を求めているんだよなー」など、みなさんが考える理想の学習の場があればコメントで聞かせてください!