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新卒デザイナーさんへ〜デザイナーに役立つ2W1H〜
新卒の人向けの講義、まだ準備できてなかった…早めにと思ってたのに春分の日もとうに過ぎ、マズい。もうちょっと追加の内容がないと時間持たないぞ。
今日はその内容を今更考える。この場で考えてみようと思う。
主に3Dデザイナー向け。
■デザインの「タスキ」と「タスク」
背景、キャラ、VFX、UIとデザイナーの場合、肩書きとしては、この後ろにデザイナーが付く。
各分野ごとに〜デザイナーって肩書きになるはずだ。この意味をちゃんと考えて欲しい。
それは、ここを間違えると〜オペレーターになりかねないから。
肩書きの通りデザイナーであるってことと向き合って欲しいのだ。
デザインするのはコンセプトアーティストや2Dデザイナーの仕事って思いがちだけど違う。コンセプトや2Dアートはデザインのとっかかりでしかない。
モデル、シェーディング、セットアップ、アニメーション、フェイシャル、ライティングなどその後の工程に「タスキ」が渡ったら各セクションなりのデザインは必要。
![](https://assets.st-note.com/img/1648046063324-1Q1jzMFMK2.png)
その「タスキ」を繋がないと良いものはできない。
「タスク」を消化するんじゃなく「タスキ」を繋いで行って欲しいのだ。
2Dデザインをなぞって完璧に作ったところで正しいものにはならない。
2Dで3面図があったって3Dにしたら破綻するなんて当たり前。
工程が変われば絶対に見えてなかった壁にぶつかる。
だから各工程ごと「なぜ?」「どうやって?」「何を?」を考えて正解に近づく努力が必要になる。
前工程のデザインが「なぜ?」そのデザインなのか。
「どうやって?」それを一次元多いデザインに落とし込むのか。
「タスキ」を受け取った自分は「何を?」作るべきなのか。
各工程、各々の作業のタスクで捉えず2Dデザインからテストプレイに至るまで「タスキ」を繋ぎながら磨いて行って欲しい。
これが凄く難しいのは分かってる。
美大、専門学校、独学、色んなバックボーンを持つデザイナーが同じ意識で同じスタートラインってのは無理がある。だからこそ、これができたら凄い。
無理って言うのは簡単。でも騙されたと思ってやってみて欲しいなっていうのが今日の記事。
●なぜ?に答えられる仕事
Why → How → What のステップで物事を視覚化する。必ずしも世の中のデザイナーが全てやっていることじゃない。
協調性を持って安定した成果を出すための手法の1つと思って欲しい。
まずは最低限、この思考があれば
与えられたタスクを消化して終わり
ってならずに経験として積み上げて行くことができる。
以前書いた記事がコチラ↑
ゴールデンサークルのお話し。
コレがない仕事は、以下のようになってしまう。
2Dから3Dに起こしてみた。終わり。
で、どうですか?ってチェックに出す。
自分の判断はスルー。ディレクション任せ。
前工程のデザイン意図があったはずだが、それも理解できてないはず。
これだとタスキは繋がらない。
この仕事っぷりだと続けても成長はない。
実はコレ、ディレクションする側が一番困る投げ方だったりする。
何を見ればいいか分からなかったり赤ペン入れることが多くて手がかかる…もうちょっと自分で考えて欲しいなって思う。
こうならないように「なぜ」が必要。
●自分の制作物を売り込めるか?
最終的に仕上がったものを「ジャパネットたかた」のごとく売り込めるかを考えて欲しい。
↓のように売り文句が欲しい場面で疑問形なっちゃう人。
こういう思考回路のデザイナー、残念ながらかなり多い。
これでいいですか?
(さらに、言いわけしちゃうのは最悪…)
ってものを誰かが欲しいって思うだろうか?
お客さん視点で、頼んで良かったって思えるか考えてみて欲しい。っても考えるまでもないですよね?
「Why」「How」「What」を経て、手を尽くしたなら自分が作ったものの価値をちゃんと説明できるはず。
良いものができたかどうかだって、きっと自分の目利きで分かるはずだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1648046158565-8AWb9ZXJtP.png)
ちゃんとお客さんに対して元気よく
なかなか良いものが仕上がりましたよ!!
いかがですか?
って言える状態に持って行けないと仕事は続いて行かない。
■テクニックなんかより目利き
CGデザイナー全般にテクニックに走りがちな傾向がある。好きなことだけに勉強熱心な人も多い。でも先に目を鍛える必要がある。
先ほどの「Why」「How」「What」の2W1H。
この考え方の利点は単に作ることだけでもない。
論理的に物事を進めることで
思考の過程での問題点に気付ける
自分で評価、判断することで目が鍛えられていく
将来的にディレクションも可能
このような効能がある。
自ずと、経験を重ねる → 目を鍛える → ディレクションとキャリアも開けて行くだろう。
テクニックをいくら磨いても目利きができないと生かせない。
まずは、積み重ねができる2W1Hの思考でちゃんと目利きできるようになろう。
~おわり~