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妻からの挑戦状

<プロローグ>

以前、他の記事でも触れた事があるが、筆者はケンタッキーが大好物だ。
ただ一つ難点をあげるとするならば、手が油まみれになる。
そこで筆者は、よくケンタッキーを はしを使って食べる。

そしてそれを見て、爆笑する妻。

筆者「そんなにおもしろいかい?」

過去の記事で何度も触れてきている事だが、筆者にはアメリカ人の妻がいる。

そんな妻は、極東の地、日本から遥々 はるばるアメリカへやってきた男が、隣でケンタッキーを箸で食べている奇妙な人生を送っている。

まぁ本人は笑っているから、別にいっか。

妻「箸でケンタッキー食べてる人、世界的に見ても、居ないと思うよ」

妻「というか、よく箸で食べれるね」

筆者「ん?箸で食べれないものなんて、この世に存在しないよ」

妻「いや、あるでしょ」

筆者「...…...…いや、割とマジでないと思うよ」

妻「...…いーや、絶対ある!

なら、見つけてごらん。

ということで、

国際親善試合

JAPAN vs USA ~妻からの挑戦状~

ここに始まる。


<試合概要>

お互い譲れないプライドとプライドがぶつかる、今回の親善試合。

絶対に箸で食べれないものなどこの世に存在しないと豪語する筆者に、必ず何かはあるはずだと主張する妻が、挑む。

ルールは簡単。妻が、" これなら箸で食べれないはず " と思うものをテーブルに出し、それを筆者が箸で食べる。
一つでも筆者が箸で食べれなかったものが出てきた瞬間、妻のKO勝ち。妻の提示するもの全てを箸で完食した場合、筆者のKO勝ち。

引き分けなどない、デスマッチだ。有刺鉄線でもひいて、大仁田厚をゲストで迎えたいくらいだ。

妻よ、君は自分自身の箸のスキルを想像しながら、話していないかい?

俺は、日本から来た。

箸は、日本の文化であり、歴史であり、魂そのものだ。

筆者のスキルをもってすれば........…

箸で食べれないものなど、ない!

さぁ、かかってきなさい。絶対勝つ!


<試合開始>

" エントリーNo 1 ピザ "


フっ、そんなジャブ、当たらないよ。第1ラウンドは様子を見ようって魂胆かい?楽な相手過ぎて、ニヤニヤしてくるぜ。

ただ食べるだけ?いや、圧倒的な力の差を見せようじゃないか。

ということで、

箸でつかんで...…


その場でおもいっきりジャンプして、

食ったった。


はーーい相手ビビってるよー!ってゆーか、ちょっとひいてるよー。


" エントリーNo 2 ハンバーガー "


おいおい勘弁してくれよ。第2ラウンドもその調子かい?

このままなら、一発も君のパンチは当たらないよ。

ということで、

箸でつかんで...…


その場で踊り狂って、


食ったった。

はーーい相手焦ってるよー!ってゆーかピザとハンバーガーでそこそこ腹いっぱいだよー。まだ続くのー?


" エントリーNo 3 スイカ "


お?第3ラウンドに入って調子が出てきたみたいじゃないか。
このアッパーは見えなかったぜ。

確かにスイカを箸で食べてる人が居たら、関わらない方がいい。

ということで、

箸でつかんで...…


その場で筋トレしながら、


食ったった。

はーーい相手なすすべないよー!ってゆーか、汁ゆかに落とすなって怒られたよー。


" エントリーNo 4 ゆで卵 "


おうおう、なかなかいいパンチ持ってるじゃないか。第4ラウンドで勝負をかけにきているのかい?
なんせトゥルントゥルンの質感の、完璧なゆで卵を仕上げてきたじゃないか。

フッ、でもまだ甘い。

強く握りにいくと、トゥルントゥルンしちゃうよね?
そういう時は、

軽く、そえる!!

ということで、

箸でつかんで...…


もはやリフティング楽しんじゃって、


食ったった。

はーーい相手圧倒したったよー。ってゆーかリフティングの途中でボール奪おうとしないでよー。趣旨変わってくるよー。


" エントリーNo 5 プリン "


第5ラウンド、必殺技を出したつもりかい?

筆者「え?逆にプリンって、箸で食べるものじゃないの!?」

言ったった。

ということで、

箸でつかんで...…


余裕の読書で、


食ったった。

はーーい相手お手上げだよー。ってゆーか今更だけど、このプリン縦に長すぎだよー。

<運命の最終ラウンド>

筆者「ね、わかったでしょ?箸で全部食べれるよ」
妻「やっとウォーミングアップが終わったわ」
筆者「!?........…」
妻「いよいよ始まるわね、本当の闘いが」
筆者「なっ、なにそのフリーザ感!」

やばい、彼女を本気にさせてしまったのか。

...…フッ、何を弱気になっている。

改めて言おう。

箸で食べれないものなど、この世にない!!

さぁ、かかってきなさい!最終ラウンド、最後のボス!!


" エントリーNo 6 ステーキ "


あべし!!
おっと、まともにストレートをもらってしまったようだな。

ついに本命現る。

さぁ、どうする。

箸で全体を持ち上げて、嚙みちぎれば食べれるが、それはスポーツマンシップにのっとっていない。

正々堂々、闘おう。

ナイフを使わず、箸で切る!!

アメリカ生活、苦節14年、箸一膳で渡り歩いた己の全ての集大成を、この箸に宿し、肉を断つ!

かかってこい、ステーキ!!

ということで、

今回は一切ふざける事なく!!


スポーツマンシップにのっとり!!


箸に全てを宿し、叫ぶ!!


ぜってーー負けねぇ!!!




で、食ったった。



よっしゃーーーーーーーっ!!!

完勝!!!


さぁ、いくよ、いくよ、よく聞いててね。


箸で食べれないものなど、この世にない!!


<エピローグ>

完全なKO勝ち。

ゲスト解説の大仁田さん、見てくれていましたか?

ほとばしる汗、にじむ涙。

妻の猛攻に耐え忍んだ血だらけの筆者が改めて思う。

今後も自信をもって、異国の地を、箸一膳で、渡り歩く!!

さぁ、妻よ、ケンタッキーを頼んでくれ。

箸は用意してある。

君の分もだ。

一緒に踊りながら、食べよう。

用意はいいかい?


最後までご一読、ありがとうございます。


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