時短勤務の方や専門職の方とのコミュニケーション-チームリーダー編-
不定期でご紹介している「チームリーダー」としての心構え的な内容をお送りします。(大体これを書くとき私自身何かに追われている時が多いです。)
教員の働き方も多様になってきました。お子さんの送り迎えの関係で出勤時間や退勤時間を変更している方もいらっしゃいます。非常勤講師として働きながら、別の仕事にも携わっているという方もいらっしゃいます。私の所属する自治体では、そういった先生方を「時短(勤務)の先生」といった呼び方で表現することが多いです。
また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、特別支援教育支援員といった「多職種(専門職)」と括られる方々が学校現場にも定着してきたように思います。以前私がお邪魔した学校では、スクールロイヤーの方やICT支援員といった方もお見受けしました。10年前に比べて学校の中で働く教員以外の方々は増えていると実感します。今や、学年や分掌、学校というチームの中に時短勤務の先生や専門職の方々がいらっしゃるのが当たり前の時代です。
時短の先生や専門職の方の多くは子供が在校している時間が勤務の中心となりそれ以外の時間は学校にいないのではないでしょうか?そのような方々とのコミュニケーションを十分に図れていますか?正規の勤務時間で働く教員だけがチームメンバーではありません。チームメンバーとのコミュニケーションを考えた際には、こういった時短勤務の先生や専門職の方々とのコミュニケーションを優先させることが重要だと考えています。
勤務時間やチームメンバーと一緒にいる時間が短いということは当然時短勤務の先生方に入る情報量が落ちます。情報が入ってこないということは思った以上にストレスになります。例えば放課後のメンバー同士の語らいで学年行事の方向性が決まるといったことも多くあるでしょう。中心となってほしい子供の名前が挙げられ担任の思いが語られる、そして自然と行事を進めるにあたっての教員の役割分担も決まっている。似たようなことはどこの学校でもありそうです。そういった情報がチームメンバーである時短勤務の方や専門職の方々にも共有されていなければいけません。できれば話し合いの経緯も簡単にお伝えできると良いと思います。結果だけ知っていても「思い」や「温度感」が伝わらなければ正しく情報が伝わったことにはならないのです。
チームリーダーはこのような点は確実に伝える姿勢を持つことが大切です。情報共有ツールに打ち込んだり、付箋などを活用したりするのが良いでしょう。記録として残るのはお互いにとって有意義です。後から見直すことができたり、改めて資料を作成する時間が減ります。
一方で、可能な限り顔を合わせてコミュニケーションを図るといった点もできるだけ行なってほしいと思います。「コミュニケーションコスト」といった言葉が聞かれるようになりましたが、教育という仕事の特殊性を考えた際に人と人との対面でのやり取りは欠かすことのできないものだと思います。多少時間がかかっても相手を尊重してコミュニケーションを図るということは重要な点です。このような多少の時間を捻出させるためにチームリーダーは前述した明確な役割分担や情報のフルオープン化を進め、自身の時間を捻出するといっても過言ではありません。
(昨今の「人がいない」という教育現場事情を踏まえるとチームリーダーの方の負担が大きくなる提案になっているというのは自覚しています。)
余談ですが、初等教育段階における子供への指導では、相手の話を聞く際は顔を見ること、適切な相槌を打つといった点も大切な学びです。チームメンバー同士の会話でもこの点を蔑ろにしていると、子供への指導でもボロが出ますよ!
・・・今日は書き溜めている内容からご紹介でした。
ご覧いただきありがとうございました! 何かの参考になれば幸いです。皆さん良い週末をお過ごしくださいね🌸来週の金曜日が終業式という学校もあるようですね。夏休みまでのカウントダウンが始まっていますよ!