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割烹着探偵 今朝の3枚おろし ”NO FLOP”

読書感想文✖︎備忘録として徒然なるままに日々読んだ本の感想を記録してゆく。

まず第一回目の3枚におろしていく本は

”NO FLOP  失敗できない人の失敗しない技術”

アルベルト サヴォイア著 石井ひろみ翻訳   

著者はもともとはソフトウェア開発のディレクターなどを経験したのち、その経験をもとにグーグルや、スタンフォード大学のセミナー、ワークショップ、世界各地の企業で指導をしている起業家兼、イノベーター兼、講演家。

一貫して本書で説明されていることはものすごくシンプル。

今この瞬間に世界中で何百万、いやそれ以上の人が製品やサービス、何かしらのアイデアを実現するために奮闘している。もちろんその中にはいつか大成功し、第2のグーグルやアップルのような会社、サービスもあるだろう。そしてもっと小さな、小さな範囲で言えば私自身普段は東京の飲食店で、会社を成長させるため、より良い店を、より良い体験を作り出すために。日々あーでもないこーでもないとアイデアを考えては実行したりを繰り返している。

本書冒頭で伝えられるある意味当たり前であり。しかし多くの人が見て見ぬふりをしている恐ろしい事実

ほとんどの新製品やサービス、新規事業は失敗する。たとえそれが有望に見え、担当者が情熱を傾け、計画を巧みに準備実行したとしても

もちろん具体的な実例や、データとともに説明されているが。ざっくりなエッセンスだけまとめて見ようと思う。

1、失敗という最もありがちな結果から遠ざかるために何をすべきか

2、失敗しないためには「ライトイット」Right it つまりいろんな意味で正しいコンセプト、根本となるアイデアを見つけること

3、「ライトイット」を見つけるためには他人の意見や、データは全く当てにならない

4、自分自身で、仮説を立て、自分自身でデータを集める(本書では具体的に実行可能な仮説の建て方、検証方法も色々紹介されている。)

5、どんなアイデアも早い段階で、そもそものコンセプト、アイデアが市場に受け入れられないアイデアではないのかを確認する必要がある。本書で紹介されているのは「プレトタイプ」という方法を使って検証する方法を推奨している。まあ簡単にゆうと、実際の想定される市場の超ズームアップされた市場にターゲットを絞り、そのアイデアを仮設的に作ったもので色々な角度から実現性を検証していき、そのデータをもとにアイデアを完成させようといった感じ。

まあそんなこんなで

うーーーん、なかなかに難しい内容ではあったが、飲食業に従事する自分でも活かせる内容はありそう

今までの飲食経験で、言語化はできてはいなかったものの。この企画大丈夫?どこに向かって進んでいる?と思うことは多々ある。というか本書でも述べられている通り本当に。ビジネスにおいてアイデアの9割はウロングイットだった気がする。

そして本書から学んだすぐに日々の行動に落とし込める知識

一つのアイデアに対して盲信的にその実現のためにいきなり100点の市場で100点ゴールを目指すのでは無くて。まずは10点満点の市場で10点を目指したらより少ないリソースで多くのデータを得られるんじゃない?そんでそのデータを使って100点のゴールを目指してったほうがいいんとちゃいますか?

そんなことを学んだ2月の中旬でした。

ごきげんよう


追記

本書で紹介されていたアイデア出しのテクニックの一つ

「創造性を鍛えるスタンフォード大学の「100のアイデア」授業

一つの物事に対する自分の思い込み、イメージを全て書き出し、正反対にすることで別の可能性を発見する。

ざっくり具体例として、廃れかけたビジネスに対するイメージ、現状を全て書き出す(多ければ多いほど良い)それらを全て正反対にしたリストを作成する。

例)安っぽいプラスチック容器の反対は高級感のある竹の容器

もともとのビジネスの残したい部分だけを残し、あとは全て正反対のものに変えてアイデアをまとめてみるといった感じ。

うん、なんとなく煮詰まった時とかに使えそう。

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