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美術覚え書き

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美術(アート)に関する様々な文章を集めています。 作品の見方、作者(画家)の面白いエピソードなど。 現在開催中の展覧会に関する記事もここに。
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#日記

徒然日記~正月二日目

昨日今日でやったこと。 ・『ニュー・シネマ・パラダイス』をアマプラで見る。 初めて見たのは…

過去の自分を超える

4年前、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展に寄せて書いた、この記事が、私にとってはライタ…

ロートレック展に行ってきた(メモ)

今日はロートレック展の内覧会へ。 ロートレック関連の展覧会は一昨年も取材したが、今回はロ…

『ビジュアル版 一冊でつかむ西洋絵画』

昨年、本文執筆を手掛けた『ビジュアル版 一冊でつかむ西洋絵画』に評価がついていたのでお知…

徒然日記

桜を描いた絵を探していたら、面白い人を発見した。 織田、という名前からも察せられる通り、…

ミュシャとロートレックに学ぶこと

ゼロから一は生まれない。 ローマは、一日にしてならず。 ミュシャやロートレックのポスターデ…

『ロートレックとミュシャ』展@大阪中ノ島美術館から

 先週、12日~14日にかけて、京都・大阪に行ってきた。  京都にホテルを予約し、最終日に電車に飛び乗って大阪中ノ島美術館へ。  目当ては、『ロートレックとミュシャ』展の内覧会。  詳細は、また別の記事で書くが、とにかく「濃かった」。    ロートレックは、<ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ>や、<ディヴァン・ジャポネ>など、いくつかの有名な作品は知っていたが、彼が手掛けたポスターの総数までは知らなかった。  今回の展覧会には、1891年のデビューから1901年に亡くなるま

美術私感~カミーユ・コローの教え

19世紀、フランスの画家たちの間では、神話や歴史画の背景となる理想的な風景よりも、自国の身…

<太陽>覚え書き

まずはこの絵を見ていただきたい。 画面の大きさは縦約4.5メートル、横は約7.8メートル。 真中…

アンリ・ルソーとアンデパンダン展と

先日、プティ・パレ美術館展を取材し、「新印象派」について書いた。 その時に、「アンデパン…

会いたい作品

今会いたい作品をあげるなら、エドゥアール・マネの〈散歩〉だ。 印象派風の緑の筆致を重ねて…

上野に若冲に会いに行った話

「甘かった……」  東京芸術大学美術館の地下二階、若冲の<芍薬群蝶図>の前で、私は苦い思…

徒然日記~新印象派について

「新印象派」について、ライター仲間と少し話したのだが・・・ やはり、「印象派」に比べると…

徒然日記~若冲について

若冲について、調べ、書きながら思うことがある。 周りーーー家族から、若冲はどう見えていたのだろう。 若冲は、商家の長男として生まれ、23歳で父の死をうけて、家督を継いだ。 しかし、若冲自身の性格は、人とのコミュニケーションが何よりも重要な商人には、向いていなかった。 絵や禅への打ち込み方を見ても、一人の時間を大切にしたいタイプ、研究者向きではないだろうか。 (禅も、とことん自分と向き合っていくイメージがある) つまり、彼自身の性格も、才能の方向性も、商人とは違っていた。 現代