徒然日記~若冲について
若冲について、調べ、書きながら思うことがある。
周りーーー家族から、若冲はどう見えていたのだろう。
若冲は、商家の長男として生まれ、23歳で父の死をうけて、家督を継いだ。
しかし、若冲自身の性格は、人とのコミュニケーションが何よりも重要な商人には、向いていなかった。
絵や禅への打ち込み方を見ても、一人の時間を大切にしたいタイプ、研究者向きではないだろうか。
(禅も、とことん自分と向き合っていくイメージがある)
つまり、彼自身の性格も、才能の方向性も、商人とは違っていた。
現代でも、就職はしたものの、自分の得意なことと、職場で求められる「能力」の方向性が合わず、悩む人は少なくないと思う。
大抵の場合は、自分の「得意不得意」がよくわからず、具体的に何をしたら自分が活かせるのかがわからず、見つけられるまでに時間がかかってしまう。
さいわい、若冲は自分の道を見いだし、打ち込むことができた。
周囲は・・・・・・半ば諦めていたのではないか、と、そんな気がする。
同じ仕事に身が入らないにしても、女性に入れ込んだり、芸事にこったり、遊び回って身上を傾けるよりは、庭で鶏を観察するなり、大人しく絵を描いている方が、はるかに無害だろう。
高価な絵の具を使いたがるが、まあ、それも「遊び」としては、可愛い方かもしれない。
・・・理解はできないが。
こんなイメージだろうか。