
きのこ汁ドライブ2024
10月17日
きのこ汁の季節であります。年に一度、高山村・山田牧場へ食べに行かなくては後悔する季節のご馳走。
来年東京へ引っ越す羽目になった友に、「信州にいる内に絶対に食べておいた方が良い」と言って連れ出した。
最近の投稿で車社会に文句を述べまくった僕ではあるが、ドライブは好きで、車は運転するために運転したい。近所の買い物とか用足しに車を使わざるを得ないのは嫌。

天然きのこ100%のきのこ汁は相変わらず絶品。ナメコとマイタケくらいしか種類がわからないけれど、旨味の洪水に襲われる。
ここは自家製チーズを使ったピザもとても美味しいのだが、10時台という中途半端な時間に来てしまってお腹が減っていなかったので、ピザは次回の楽しみに取っておく。
きのこ汁を堪能した後はしばし外に佇んで、美しい景観も楽しんだ。標高1500mもあるのに上着2枚でも全く寒くなくて、紅葉しているのに暖かいという不思議な状況だった。


牧場の次は山道を通り志賀高原へ。僕の定番ドライブコース。
今日は奥志賀ではなくて横手山・渋峠方面へ。禿げ山が見えてくると気分も高揚する。この辺りへは、子供の頃に家族旅行でよく訪れた。横手山ヒュッテでボルシチとパンを食べるのが定番だった。


横手山・渋峠まで来ると、草津温泉まで行きたくなってしまう。今回のドライブではきのこ汁以外に何も目的を決めておらず、現地における気分で次の場所を考えるつもりだった。予め計画せずに、その時ワクワクする方へ。
幸い、連れ出した友もそのあたりが僕と全く同じタイプの人間で、「出来れば往路とは違う道を通りたい」という思いを持っていた。そうなんだよな。普段の買い物でもそうだよね。同じ道はワクワクせん。
じゃあ草津行っちゃおう。


横手山・渋峠、万座から草津にかけての荒涼とした山々の景観は実に非日常的で、「うおー来たぞーー!」という喜びを得られる。これ程の規模で草木の生えぬ禿げ山が続く景色を見ることが出来るのは、日本でここだけだろう。
禿げ山を下って何年振りかの草津。関西人からすると草津といえば滋賀県らしいけど、僕は群馬。小学生の頃、湯畑が大好きだった。

僕にとって硫黄の匂いには郷愁も混じる。子供の頃の楽しかった記憶が匂いと共にある。
草津には、大好きだったおばあちゃんとも一緒に来たことがあった。おみやげ屋の「本多」では必ずウンコのキーホルダーを買ってもらっていた。
今は自分で車を運転して来る様になった。いつか息子を連れて来ることもあるかもしれない。息子にとってもこの匂いは郷愁となるのだろうか。
