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約3年振りの京都旅行③-2「だらだらと目的のない、生きた一日」

2024.10.13 歩行距離11km + 漕ぎ距離11km

西陣・北野も京都における僕の心落ち着く場所。高齢化が見て取れる静かな街である。中立売千本、一条通、北野商店街界隈へは京都に行く度に必ず足を運ぶ。北野天満宮には観光バスも集うが、他は観光客でごった返すこともなく、住民の生活の場という雰囲気。フラフラしていると、インスタ蠅来そうもないひなびた店をよく見かける。

北野商店街。観光客どころか誰もいない・・・

この記事を読んでくれた稀有な方にお伝えしたい唐辛子屋さんがある。北野商店街の「加藤商店」。職人のおじい様が、注文した直後に胡麻を擦って調合してくれる。ここの七味をかければ、スーパーの不味い親子丼も美味しく変化するし、忙しくて料理が出来ずにやむなくカップうどんを食べる時も「ま、いいか」と思える。

左のお店でござる。北野商店街を歩いて探してみてね

西陣・北野と今宮神社の後は鴨川デルタへ。賀茂川・鴨川はどうしても行きたいね。あと出町桝形商店街も。魚屋さんがなくなってしまったのは残念だけど、若い人がやっていそうなお店が来る度に増えている。学生の街は活気があって良いよなぁ。しかも出町桝形商店街に来る様な若者は、基本的に良い子なんだと思う。

賀茂川を眺めながら親子丼に七味をかけて食べました
鴨川デルタの平和さが大好きです。色んな人がいて雰囲気が良い

河原で昼飯を食した後、リバーサイドカフェへ。いつ以来か記憶にないくらい久し振りに、喫茶店で小説を読んだ。ここ数年、文章を読むことからも書くことからも逃げていたので、今年の途中から取り戻そうとしている。自分の感受性アンテナをビビビビッと刺激してくれる小説を読んでいる時の豊かさったらないよね。それを手放していたここ数年の僕の貧しさよ。

リバーサイドカフェでゆっくりした後は、市バスで宇多野ユースホステルへ。ユースホステルに泊まるのは、おそらく四国遍路で松山に泊まって以来13年振り。若者が沢山いる。高校生なのか大学生なのか。サークルなのか部活なのか。皆楽しそうだ。若さを吸収。
僕は警戒能が強く聴覚が過敏なので、旅行先でぐっすり眠れることはない(自宅でも殆ど…)。ましてやユースホステルの様な宿ならば尚更そうなのだが、敢えて自らを押し出した。分割された個室に籠るのではなく、公共の場にこの身を置く事をしておきたかった。というのも、信州へ引っ越してからの8年で、現代の田舎には公共の場が殆ど存在しないことを思い知ったから。この点については明日の日記で詳しく書こう。



↑明日↓前編

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