【雨でも山に行くかどうか(山エッセイ)】
どのくらいの天気なら山に行くか、人によって判断がわかれる。台風や大雨の予報の時に行く人は流石にいないだろうけれど途中で雨や、前半が雨なら行く判断をくだす人もいるかも知れない。
この判断の基準は安全に対する感覚の違いなので、大幅に違う人と一緒に山に行くのは辛い。慎重な人なら多少のリスクも取りたくないだろうし、大胆な人ならリスクヘッジがとれる範囲内なら行きたいと判断するかも知れない。
私は慎重なので、多少のリスクも取りたくない。というのも自分が時々ぼんやりして集中力に欠けた人間どとわかっているので、わざわざ雨のリスクのあるときに山を歩きたくはない。
なので、大雨の可能性のある今週末の山登りの予定をキャンセルした。本当は友達と一緒に登りに行くつもりだった。体力トレーニングのために陣馬山から高尾山への縦走路を歩く予定だった。
「雨っぽいから中止にしよう」と言って文句を言われないのがありがたい。これで大丈夫でしょ行こう、とか言われたらリスクに対する考え方の違いで面倒になる。
とはいえ、もし行く予定を立てているのが年に何度行けるかわからない日本アルプスのどこかだったら中止にするかは考えてしまう。現に去年は、雨の中の富士山を登ろうとしていた。(スバルラインが通行止めで断念せざるを得なかった)
それに植物を目当てに行く登山なら、多少の雨はむしろ映える緑を見るチャンスかも知れない。雨の日でも山に行くかどうかは、難しい問題だ。
それにしても今年は梅雨が早く明けたから7月はたくさん山に登れる、なんて考えていたのに甘かった。雨また雨の連続で、結局いつもの7月のようになっている。仕方がないので山に関する本を読んで心を落ち着かせる。
雨でも山に行くかどうかは悩むところだけど、晴れたら悩むまでもない。荷物を背負って山へ行こう。
また新しい山に登ります。