【山上のご馳走(山エッセイ)】
「山と食欲と私」にあこがれていたこともあって山登りを始めたばかりの時期は山頂でちゃんとご飯を作っていた。作っていた、と言ってもインスタントラーメンやチキンラーメンに何かを足したりする程度の。
忘れ物の多さが祟ってテント泊でバーナーを忘れやむを得ず水出しチキンラーメン+サバ缶という地獄のような組み合わせで食べて気持ち悪くなって以来、山の上にはパンやおにぎり等のコンビニで買えるような食料を持っていくようにした。
山の上で美味しいご飯を食べるというのにはあこがれはあるが今ではすっかり諦めている。山の上では最小限の補給が出来ればいい。それに、疲れていれば大抵のものは美味しい。ヘトヘトになって食べるパンやおにぎりはとても美味しい。水出しチキンラーメンは除く。
山の上では贅沢をせず下山してから美味しいものを食べるという喜びもある。
滅多には無いが山の上で馳走を食べられることもある。山小屋があるところだと限られた食材と水で小屋の人か工夫して名物を作ってくれている。
高見石小屋の名物は揚げパン。これが美味しい。山の上で疲れていたのと丸一日まともに食事をしていなかったのもあって非常に美味しかったのを覚えている。
また八ヶ岳に行った時には食べたい。疲れ切ってから食べる山小屋の食事は最高だ。
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また新しい山に登ります。