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【人生ノート 212ページ】 苦労すればするほど可愛さがましてくるものである。
手数をかけるほど愛は生ずるものである。親が子を育てるにしても、なかなか一通りや二通りの苦労ではないが、苦労すればするほど可愛さがましてくるものである。
すべて、面倒や手数をいとうていては、何ひとつ真に自分のものにすることは出来るものではない。
ある団体のためとか、ある会のためとかいう場合でも、自分が身を入れる度が大なれば大なるほどそれらに対してより強い愛が生じてくる。
要するに、身を入れただけ、面倒をみてやっただけしか自分が拡がらぬものである。
『信仰覚書』第七巻、自己の拡大