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真性の自己にかえって、真性の自己の道に進めよ!
自分で自分の心をしばっている人たちが九分九厘の今の世の中である。
どうしたら、真に幸福になれるか?自分の心の心底において肯定する、いわゆる第一義の生活に驀進することである。ベストをつくして、本心のささやきに聴従すべく努力することである。
誰でも、それは欲しているのであるが、ベストのつくし方が足らないのである。
苦しむには無理をしているからである。何事によらず自分の分に安んじていればよいのに、それ以上を望むから苦しむのだ。要するに、世間的功名の執着心からはなれて、いまの自分に、もっとも適していると思うことに手を出したらよいのだ。
一切の先入主を去って、すみやかにわが心を欺かない生活にお復りなさい。これさえできたらよいのだ。右顧左眄何を、くよくよしているのだ。メッキさえはがしてしまえば、永久に肩は凝らない。
真性の自己にかえって、真性の自己の道を進めよ!!
虎は虎に復れよ、狐は狐に帰れ。自分を欺くより大きな罪はない。自分を欺くことは神を欺くことである。非望は破滅の因である。
鵜は鵜のように、カラスはカラスのようにしたらよい。
あまり人の思わくなどを気がねして、わけもないことにまで、自分の意をまげることは罪悪である。
大きな迷惑を他人に及ぼさないかぎり、自分のしたいままを、偽らず飾らずするのがよい。
人おのおのその使命があって、これに従っていれば愉快であり、これに逆らっていれば不満であるように造られているのである。要するに、めいめいが好む方向に向かって進んでゆくより外に仕方はない。
『生きがいの確信』 出口 日出麿著
これまでのお示し
実地に呼吸を飲み込め
https://note.com/azumanohikari/n/na327a0dbd7f1
感情がいわゆる小我?
https://note.com/azumanohikari/n/n0f4179bd91b8