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他にゆるく吾に厳しく物質はこれ魂の具体化といふ道理をば知らぬなりけり それぞれの人それぞれの異なれる世界に住めるものにてありけり われを他におし及ぼしてかれこれといふは通らぬ理屈なりけり くそ壷でなければ住めぬ虫もありてで食う虫もすきずきの世ぞ 時々によりて変るぞかほ形みな守護神のわざにこそあれ たましひの世界のことは魂の世界を見たる人に頼れよ 何ごとも枝葉のことにとらはれでよく大局を見定むるべし よきは採り悪しきは捨てよそれぞれに養ひとなるものは異なる 言葉
本性をかざるなわれのために吾は生まれずすめ神のよさしのままに生まれ来しなり いかならむ手柄なりともその中に自利自愛あらばすべてゼロなり えらそうに見せたいばかりにいろいろと無理をしてまで飾る世の中 狂と呼ぶも賊と評すも何かあらむ天地に恥ぢぬ心なりせば 無理をすることが一番悪しき故すなほに本性あらはしてゆけ 最初から吾をかざらず偽らず本性出しとけや気楽なものぞ われはまだいたらぬものぞ赤子ぞと常に思ふて人に対せよ われはえらいと思ふが故の立腹ぞと教御祖もさとし給へ
ねたむ心、そねむ心、欲な心 人は誰でも死ぬる。間違いなく死ぬる。死ぬるまでに何かしておきたい。とにかく、自分というものが、この世に生まれてきたしるしだけのことは相当にしておきたい——と誰でも考える。結構なことだ。 この世の中はチッと思うようにならぬ。つまらぬ、あほらしい、しゃくにさわる——思う。全くそうだ。 ○ 今はたえじ 死なんかといくたびか思いし 若きころの胸は燃えて空のあなたを眺めて泣き 見苦しき人の世のさま慣るるまではつらかりき ○ 飢えたる人にパン
より多きを望みより大ならんを願いより美しきを欲するは人の情なり神の心なり 減るを悲しみ少なきを憂い醜きをなげくは人の情なり神の心なり 肯定積極進出は神のみ仕事にして 否定消極退歩は悪魔の仕事なり 美しきかな天地偉大なるかな神業 ああ天をほめ地を称えよ 神を敬し隣人と手をとれよ 天にあるすべては真(まこと)なり 地に在るすべては善きかな 渺たる塵身ただ神慮にまかせん 誰をにくみ何をいとわん 人それぞれそのおもむく所に赴かしめん 人それぞれその思うところを
無理からでも為せ遮二無二進めなんでもかんでも音を立てよ 思い思い言いに言いなしに為せよ 消極は地獄であり 積極は極楽である 瞬時も休むことなく宇宙はまわる 何事でもよい思い立ったことを 全力をあげて全心をかたむけて 全身の全細胞にねじ鉢巻をさせて 全身の全血管に涙立たせて 見かけはどんな卑しいことでもよい 見かけは遊戯のように見えることでもよい 面白く愉快に興味にみちて 為しさえすれば真の生活だ 理屈はどうでもよい 他人はどう解しようがままだ し
寂しいでしょう辛いでしょう しかし辛抱して下さい もう少しです 明けぬ闇はなく 尽きぬ冬はありません 葉を食いしばってでも 土にかじりついてでも どうなりこうなりこの峠を越えて下さい “ああダメだ”などとは決して言わぬことです 東で行きつまったら西へ廻りなさい 南がふさがったら北へお逃げなさい 東西南北みなダメでしたら 暫くそこで臥ていて下さい 天地は毎日かわる 晴れくもり寒くあたたかく 日が出たり月が出たり 闇になったり朝が来たり 行きつま
理智が先に立つと、局部的、瞬間的にはちょっと目が利くが、それが却って、大局、永遠の計の上からは妨害になる場合が多い。 少しボーッとして、どこに智恵がはたらいているのかと思うような人が、実は、知らず知らず、神智にかなった行動をとっている場合が多い。理智的な人は、どうも、万事あせり気味であり、ぜひない真善のためへの苦しき過程をでも、これを避けんとしたり、目先が利きすぎてヘマをやる場合が多い。 すべて、体験のともなわない学問は、却って障害になるばかりで、真に身につくものではない
信ぜよ愛せよゆるし合えよ! 試みよ考えよ悟れよ! 大胆に無邪気に謙遜に あるがままにあれなるがままになれ 行くところ道なり 念うところ世界なり 道は一つ世界は一つ 真理に二つなけれども 人は絶対の神ならねば これすなわち差別界 われの道われの世界を他人に強いるなかれ 他人の道他人の世界をわれに強いらるるほど苦しきはなし 過ぎしは夢のごとく 来たるは霧のあなたのごとし 往因を知らず来果を思わず ただ今の心のころころと ころがるままにわれをつづけよ