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【人生ノートMagazine】−質素に生活を楽しむ−

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人生ノートの中から日出麿先生の短歌や詩などをまとめました。
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#マインドフルネス

【人生ノート286】

他にゆるく吾に厳しく物質はこれ魂の具体化といふ道理をば知らぬなりけり それぞれの人それぞれの異なれる世界に住めるものにてありけり われを他におし及ぼしてかれこれといふは通らぬ理屈なりけり くそ壷でなければ住めぬ虫もありてで食う虫もすきずきの世ぞ 時々によりて変るぞかほ形みな守護神のわざにこそあれ たましひの世界のことは魂の世界を見たる人に頼れよ 何ごとも枝葉のことにとらはれでよく大局を見定むるべし よきは採り悪しきは捨てよそれぞれに養ひとなるものは異なる 言葉

【人生ノート285】最初から吾をかざらず偽らず本性出しとけや気楽なものぞ

本性をかざるなわれのために吾は生まれずすめ神のよさしのままに生まれ来しなり いかならむ手柄なりともその中に自利自愛あらばすべてゼロなり えらそうに見せたいばかりにいろいろと無理をしてまで飾る世の中 狂と呼ぶも賊と評すも何かあらむ天地に恥ぢぬ心なりせば 無理をすることが一番悪しき故すなほに本性あらはしてゆけ 最初から吾をかざらず偽らず本性出しとけや気楽なものぞ われはまだいたらぬものぞ赤子ぞと常に思ふて人に対せよ われはえらいと思ふが故の立腹ぞと教御祖もさとし給へ

【人生ノート283】真理はどぶの中にも潜み 技術は書籍と経験とのなかにのみあり

ねたむ心、そねむ心、欲な心 人は誰でも死ぬる。間違いなく死ぬる。死ぬるまでに何かしておきたい。とにかく、自分というものが、この世に生まれてきたしるしだけのことは相当にしておきたい——と誰でも考える。結構なことだ。 この世の中はチッと思うようにならぬ。つまらぬ、あほらしい、しゃくにさわる——思う。全くそうだ。 ○ 今はたえじ 死なんかといくたびか思いし 若きころの胸は燃えて空のあなたを眺めて泣き 見苦しき人の世のさま慣るるまではつらかりき ○ 飢えたる人にパン

心のままになり得る心

より多きを望みより大ならんを願いより美しきを欲するは人の情なり神の心なり 減るを悲しみ少なきを憂い醜きをなげくは人の情なり神の心なり 肯定積極進出は神のみ仕事にして 否定消極退歩は悪魔の仕事なり 美しきかな天地偉大なるかな神業 ああ天をほめ地を称えよ 神を敬し隣人と手をとれよ 天にあるすべては真(まこと)なり 地に在るすべては善きかな 渺たる塵身ただ神慮にまかせん 誰をにくみ何をいとわん 人それぞれそのおもむく所に赴かしめん 人それぞれその思うところを

日の出の歌うたわむ

何ごとも大みめぐみと嬉しみて朝な夕なに活き活きてあり ある時はうれしく清くある時は悲しく濁るわが心かな すめ神のまけのまにまに生れきてまけのまにまに死(まか)りてぞ行く 冬もよし夏もまたよしそれぞれにそれのみが持つ美しさなれば 泣くもよし笑ふもよけれ世の中はとてもかくてもある侭にあれ 真善美はてしも知らぬ神の世の宝とらむと吾は出でたつ 限りありこの現し世のいささかを何か望まむ神に在るわれ 朝ぼらけ日出づる海にわれ立ちて日の出の朝をいまぞ歌はむ ただ祈れただ祈る