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【人生ノートMagazine】−質素に生活を楽しむ−

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人生ノートの中から日出麿先生の短歌や詩などをまとめました。
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#信仰

【人生ノート286】

他にゆるく吾に厳しく物質はこれ魂の具体化といふ道理をば知らぬなりけり それぞれの人それぞれの異なれる世界に住めるものにてありけり われを他におし及ぼしてかれこれといふは通らぬ理屈なりけり くそ壷でなければ住めぬ虫もありてで食う虫もすきずきの世ぞ 時々によりて変るぞかほ形みな守護神のわざにこそあれ たましひの世界のことは魂の世界を見たる人に頼れよ 何ごとも枝葉のことにとらはれでよく大局を見定むるべし よきは採り悪しきは捨てよそれぞれに養ひとなるものは異なる 言葉

あせってはいけない 油断してはいけない

理想を理想を見つつ現実をはなれず、しかも現実を一歩ずつ向上させねばならぬ。 永遠を仰ぎつつ現在をはなれず、しかも現在を一歩ずつ向上させねばならぬ。 ○ あせってはいけない。油断してはいけない。 突破!突破! すべてに現状を突破して、一路向上すべし。 出口日出麿著、『生きがいの探求』 これまでのお示し

つらくとも辛抱

祈れば光が射してくる 今まで見えなかった道が見え出してくる その道をお進みなさい 進むのはあなたの足で また行き詰ったらまたお祈りなさい 祈れば光が射してくる 苦しいのはつみがあるのだ 痛いのはけがれがあるからだ 苦しくても暫くだ 痛くてもちょっとだ 永遠の栄えに入るんだから辛くても暫くだ 洗濯される間はちょっといやだ しみが除れたら軽く清くなる あとはらく嬉しく有難くなる しみをすてておいたら何時までも不潔でみじめだ 辛抱せねば何にもできない。

目を上げて天を仰げ

とにかく、人は何か希望を持っておらねばならぬ。その希望に向かって突進してさえおれば、少々の心身の苦悩はなんともなくなる。 ところが、世には、真に自分が熱望していることに全力をそそぐことができずに、心にもないことに心身を労せしめられている人々が随分多い。気の毒なことだ。 ○ 強いてはならぬ。強いられてはならぬ。十人十居ろの心のままに思う存分すすましめよ。 人を批判するのは自己を基としてだ。弱くおろかなる自己を基として他をさばくことがどうしてできよう。 あるままにあらし

進まねばならぬ

そうだ、進まねばならぬ、まっしぐらに 河があろうが、山があろうが、地震だろうが、火事だろうが そうだ、おれは進まねばならぬ 泣き泣きでも、歯を喰いいしばってでも 元気に愉快に感謝にみちて 毎日々々、時々刻々、おれの魂がなくなってしまうまでは ドンドン進むよりほかにてはない 雨が降っても風が吹いても たとえこの世がこわれてしまっても おれがある限りおれは進もう。 ○ 固める力と解く力 二つの力があるわいな 固まって解かれて また固まって解かれて 新

内心の閃くままに

だんまりてゐて判るよにしてみせむいや省みてわれを慎め 省みて吾とわが身をさばきなばただ恥づかしくなりまさるらむ それぞれに真似のできない長所ありいかなる人も侮るなゆめ 他人のこといふ暇あれば吾とわれを胸に手をあて考へてみよ 内心の閃くままを出せばよいに中途で細工をしをるなりけり 小局に住してつねに大局をはなれぬやうにするが肝心 出口日出麿著、『信仰覚書』第三巻、内界の閃くままに これまでのお示し