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【人生ノートMagazine】−質素に生活を楽しむ−

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人生ノートの中から日出麿先生の短歌や詩などをまとめました。
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#習慣にしていること

【人生ノート285】最初から吾をかざらず偽らず本性出しとけや気楽なものぞ

本性をかざるなわれのために吾は生まれずすめ神のよさしのままに生まれ来しなり いかならむ手柄なりともその中に自利自愛あらばすべてゼロなり えらそうに見せたいばかりにいろいろと無理をしてまで飾る世の中 狂と呼ぶも賊と評すも何かあらむ天地に恥ぢぬ心なりせば 無理をすることが一番悪しき故すなほに本性あらはしてゆけ 最初から吾をかざらず偽らず本性出しとけや気楽なものぞ われはまだいたらぬものぞ赤子ぞと常に思ふて人に対せよ われはえらいと思ふが故の立腹ぞと教御祖もさとし給へ

【人生ノート283】真理はどぶの中にも潜み 技術は書籍と経験とのなかにのみあり

ねたむ心、そねむ心、欲な心 人は誰でも死ぬる。間違いなく死ぬる。死ぬるまでに何かしておきたい。とにかく、自分というものが、この世に生まれてきたしるしだけのことは相当にしておきたい——と誰でも考える。結構なことだ。 この世の中はチッと思うようにならぬ。つまらぬ、あほらしい、しゃくにさわる——思う。全くそうだ。 ○ 今はたえじ 死なんかといくたびか思いし 若きころの胸は燃えて空のあなたを眺めて泣き 見苦しき人の世のさま慣るるまではつらかりき ○ 飢えたる人にパン

心のままになり得る心

より多きを望みより大ならんを願いより美しきを欲するは人の情なり神の心なり 減るを悲しみ少なきを憂い醜きをなげくは人の情なり神の心なり 肯定積極進出は神のみ仕事にして 否定消極退歩は悪魔の仕事なり 美しきかな天地偉大なるかな神業 ああ天をほめ地を称えよ 神を敬し隣人と手をとれよ 天にあるすべては真(まこと)なり 地に在るすべては善きかな 渺たる塵身ただ神慮にまかせん 誰をにくみ何をいとわん 人それぞれそのおもむく所に赴かしめん 人それぞれその思うところを

遮二無二為せ

無理からでも為せ遮二無二進めなんでもかんでも音を立てよ 思い思い言いに言いなしに為せよ 消極は地獄であり 積極は極楽である 瞬時も休むことなく宇宙はまわる 何事でもよい思い立ったことを 全力をあげて全心をかたむけて 全身の全細胞にねじ鉢巻をさせて 全身の全血管に涙立たせて 見かけはどんな卑しいことでもよい 見かけは遊戯のように見えることでもよい 面白く愉快に興味にみちて 為しさえすれば真の生活だ 理屈はどうでもよい 他人はどう解しようがままだ し

あなたも祈りなさい

寂しいでしょう辛いでしょう しかし辛抱して下さい もう少しです 明けぬ闇はなく 尽きぬ冬はありません 葉を食いしばってでも 土にかじりついてでも どうなりこうなりこの峠を越えて下さい “ああダメだ”などとは決して言わぬことです 東で行きつまったら西へ廻りなさい 南がふさがったら北へお逃げなさい 東西南北みなダメでしたら 暫くそこで臥ていて下さい 天地は毎日かわる 晴れくもり寒くあたたかく 日が出たり月が出たり 闇になったり朝が来たり 行きつま

ボーッとしている人

理智が先に立つと、局部的、瞬間的にはちょっと目が利くが、それが却って、大局、永遠の計の上からは妨害になる場合が多い。 少しボーッとして、どこに智恵がはたらいているのかと思うような人が、実は、知らず知らず、神智にかなった行動をとっている場合が多い。理智的な人は、どうも、万事あせり気味であり、ぜひない真善のためへの苦しき過程をでも、これを避けんとしたり、目先が利きすぎてヘマをやる場合が多い。 すべて、体験のともなわない学問は、却って障害になるばかりで、真に身につくものではない

日の出の歌うたわむ

何ごとも大みめぐみと嬉しみて朝な夕なに活き活きてあり ある時はうれしく清くある時は悲しく濁るわが心かな すめ神のまけのまにまに生れきてまけのまにまに死(まか)りてぞ行く 冬もよし夏もまたよしそれぞれにそれのみが持つ美しさなれば 泣くもよし笑ふもよけれ世の中はとてもかくてもある侭にあれ 真善美はてしも知らぬ神の世の宝とらむと吾は出でたつ 限りありこの現し世のいささかを何か望まむ神に在るわれ 朝ぼらけ日出づる海にわれ立ちて日の出の朝をいまぞ歌はむ ただ祈れただ祈る

あせってはいけない 油断してはいけない

理想を理想を見つつ現実をはなれず、しかも現実を一歩ずつ向上させねばならぬ。 永遠を仰ぎつつ現在をはなれず、しかも現在を一歩ずつ向上させねばならぬ。 ○ あせってはいけない。油断してはいけない。 突破!突破! すべてに現状を突破して、一路向上すべし。 出口日出麿著、『生きがいの探求』 これまでのお示し

念うところ世界なり、 道は一つ世界は一つ

信ぜよ愛せよゆるし合えよ! 試みよ考えよ悟れよ! 大胆に無邪気に謙遜に あるがままにあれなるがままになれ 行くところ道なり 念うところ世界なり 道は一つ世界は一つ 真理に二つなけれども 人は絶対の神ならねば これすなわち差別界 われの道われの世界を他人に強いるなかれ 他人の道他人の世界をわれに強いらるるほど苦しきはなし 過ぎしは夢のごとく 来たるは霧のあなたのごとし 往因を知らず来果を思わず ただ今の心のころころと ころがるままにわれをつづけよ