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そうだ、すべてのものに、心からの好意を持たねばならぬ。 ○ 善意からする偽悪は、悪意からす偽善に、どれ程まさるかも知れぬ。 ○ 私のあやぶむところは、はたして、これが真の神意か否かということだけだ。 ○ 神の思し召しならば、指も切ろう、爪もはごう、可愛い女房も(もし、あるならば)人に与えよう。 それが神意であるならば、親のかたきの草履もとろう。火の中、水の底、くそ壷の中でも辛抱しよう。 ○ 争い憎み恨むことだけは、私には、どうしてもできぬ。 おおそうだ、愛
理智が先に立つと、局部的、瞬間的にはちょっと目が利くが、それが却って、大局、永遠の計の上からは妨害になる場合が多い。 少しボーッとして、どこに智恵がはたらいているのかと思うような人が、実は、知らず知らず、神智にかなった行動をとっている場合が多い。理智的な人は、どうも、万事あせり気味であり、ぜひない真善のためへの苦しき過程をでも、これを避けんとしたり、目先が利きすぎてヘマをやる場合が多い。 すべて、体験のともなわない学問は、却って障害になるばかりで、真に身につくものではない
とにかく、人は何か希望を持っておらねばならぬ。その希望に向かって突進してさえおれば、少々の心身の苦悩はなんともなくなる。 ところが、世には、真に自分が熱望していることに全力をそそぐことができずに、心にもないことに心身を労せしめられている人々が随分多い。気の毒なことだ。 ○ 強いてはならぬ。強いられてはならぬ。十人十居ろの心のままに思う存分すすましめよ。 人を批判するのは自己を基としてだ。弱くおろかなる自己を基として他をさばくことがどうしてできよう。 あるままにあらし
そうだ、進まねばならぬ、まっしぐらに 河があろうが、山があろうが、地震だろうが、火事だろうが そうだ、おれは進まねばならぬ 泣き泣きでも、歯を喰いいしばってでも 元気に愉快に感謝にみちて 毎日々々、時々刻々、おれの魂がなくなってしまうまでは ドンドン進むよりほかにてはない 雨が降っても風が吹いても たとえこの世がこわれてしまっても おれがある限りおれは進もう。 ○ 固める力と解く力 二つの力があるわいな 固まって解かれて また固まって解かれて 新
だんまりてゐて判るよにしてみせむいや省みてわれを慎め 省みて吾とわが身をさばきなばただ恥づかしくなりまさるらむ それぞれに真似のできない長所ありいかなる人も侮るなゆめ 他人のこといふ暇あれば吾とわれを胸に手をあて考へてみよ 内心の閃くままを出せばよいに中途で細工をしをるなりけり 小局に住してつねに大局をはなれぬやうにするが肝心 出口日出麿著、『信仰覚書』第三巻、内界の閃くままに これまでのお示し