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唯一無二の闇の使い手「カラヴァッジオ」の幻の名画が公開される。

 この原稿に外部からのスキを貰えるのは最高に嬉しいなぁ~
 押してくれた人とは、チャンと繋がれてる気がするから。有り難う。

 ローマの国立古典絵画館(バルベリーニ宮殿)といえば、パラッツォ・バルベリーニとして名高いバロック様式による美術館だ。イタリアローマでも名だたる画家の収蔵作品を擁していることでも知られている。最後に行ったのは、もう何十年前になるだろう…… 
 パラッツォ・バルベリーニと聞いて思い出されるのは、同じくミケランジェロ・メリージ・ダッ・カラヴァッジオの筆による「ホロフェルネスの首を斬るユディト」なのだが、ルネサンスの巨匠、フラ・アンジェリコの 「最後の審判・昇天・聖霊降臨の 3面祭壇画」や、ルネサンスとマニエリスムに跨るという例えが正しいのか、浅学な私にはわからぬが、コジモの筆による「マグタラのマリア」をはじめ、巨匠たちの作品が居並ぶことでも知られている。

 11月の22日から、このパラッツォ・バルベリーニにおいて、とんでもない作品の展示が始まっているという。
 それが、ミケランジェロ・メリージ・ダッ・カラヴァッジオの筆による「マフェオ・バルベリーニ教皇の肖像」だという。
 存在は知られていたものの、300年を超えての門外不出。個人のコレクションとして限られた者たちの目に触れるほかは、長らく眠っていたようだ。

詳細は、LINKの原稿を参考にしてもらえば良いだろうが、マフェオ・バルベリーニ教皇であり、フランチェスコ・マリア・デルモンテ枢機卿等の関りについては、パウルス五世の肖像画の真贋論争の話しも絡みオモシロイ。
 この辺りは、石鍋真澄 翻訳 「カラヴァッジョ伝記集」(平凡社)であり、わたしの心の師匠である宮下規久朗 著「カラヴァッジョへの旅」角川選書などが大いに参考になるだろう。

「マフェオ・バルベリーニ教皇の肖像」ミケランジェロ・メリージ・ダッ・カラヴァッジオ作
この躍動感  ! ! カラヴァッジオお得意の"瞬間"を切り取った力強い画力 !
闇と光を変幻自在の顕しを試みた飽くなき探求心。
椅子に腰かけ、手を延ばした瞬間なのか~ 
手を差し出した後に椅子から立ち上がろうとするする瞬間なのか~
時間という物語を愉しむうえでも、興味が尽きない作品である。

マフェオ・バルベリーニ教皇の肖像の特別展示は2025年2月23日まで行われるそうであるが、その後、パラッツォ・バルベリーニにおいて、3月からカラヴァッジオの大規模な展覧会を予定しているという。

イタリア旅行をするのなら、3月を待ってからがお勧めですぞ。


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