フライパンをめぐる冒険~ZWILLINGのZはどうしてズと読まないのか問題
こんばんは、OgAzです。史上最大級の台風がバリクソ近づいてきている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
三連休初日、子どもたちは兄弟そろって地域のお祭りのお手伝いに出かけてしまい、私と夫に予想外に空き時間が出来ました。今年になってこういう時間が増えた気がします。子どもたちが成長した証だよねと少しだけ寂しさも醸し出しつつ、せっかくだしデートしよう!ということで、横浜のアウトレットへ買い物に行きました。私の目的は、かねてからテフロン加工がお亡くなりになりつつあるフランパンの買い換えです。どのフライパンが最適か、あれこれ悩みました。まさに気分は村上春樹の『羊をめぐる冒険』。
そう、時代は変わるのです。新しい時代が。それが自然の摂理なのです。「僕」がいかに凡庸で一般論を得意としようが、美しい耳の彼女の中に大切な何かが消えてしまおうが、鼠がこの世に存在しなかろうが、フライパンのテフロン加工が剥げようが、時間が経てばすべて失われる儚いものなのです。あれ、何の話でしたっけ。
ということで今回は、そんなフライパンをめぐる冒険を振り返っていきたいと思います。
三井アウトレットパーク横浜ベイサイドとは
せっかくなのでSEO記事っぽく行き先を紹介してみましょう。横浜のアウトレットと言えば、ベイサイドにある三井アウトレットパークです。かつては「横浜ベイサイドマリーナ ショップス&レストランツ」という名称で、正直アウトレットとしての店揃えはイマイチとしか言いようがなく、「どこも行くところがないときに仕方なく行く」程度の選択肢の場所でした。しかしパンデミック真っ盛りの2020年、三井アウトレットパークとして全面リニューアルされ、店揃えも品揃えも豊富なアウトレットとして爆誕したのでした。ありがとう三井不動産!!
最寄り駅はシーサイドライン(モノレール)鳥浜駅。駐車場もたくさんあります。近くには横浜南部市場もあり、周辺だけで1日中楽しめるお買い物&グルメスポットです。
フライパンと「バズレシピ」
私はかねてより料理研究家リュウジさんの「バズレシピ」信者で、毎日のようにYoutubeを見て料理をしています。こちらの記事でも書きました。
本業が朝9時から夕方4時までで、本業の休憩時間+終業後を副業に充てている私にとって、タイム・イズ・マネー。1分1秒無駄にすることなく働きたいわけなのですが、かといって料理の時間は削りたくないんですよね。家族の健康のため☆とか、子どもたちの成長に必要だから☆とか、そういうキレイな話ではなくて、単純にバズレシピを作るのが楽しいからやっています。毎日台所に1時間半から2時間立っているのですが、どうしてでしょうか、メンドクサイとかツライ思わないんですよね。楽しいの。ただし疲れる。
バズレシピの特徴は、ズバリ「酒に合う料理」であること。おつまみなのにメイン料理にもなってしまうという、一度に2度美味しいレシピになっています。だいたいの料理にはニンニクと黒コショウが入っていて、味はやや濃いめ。我が家ではバズレシピのある夕食がデフォルトなので、バズレシピを一品も含まない夕食を出すと「物足りない」「パンチが足りない」と言われます。夕食にパンチが必要なのか?でもまあ、分からなくもない。
そんな敬愛するリュウジさんの料理は、ほとんどがフライパンを使って作られています。肉料理や魚料理はもちろん、煮物やなべ料理もだいたいフライパン。なので私もそれを真似て、1つしかないフライパンを使っては洗い、使っては洗いを繰り返していました。ちなみに私が使っていたのは京セラのフライパンです。
少し前から、肉に片栗粉を付けて焼いたりしたときにフライパンにこびりついてしまい、衣がボロボロになってしまう現象が起こり始めました。おのれ結構高かったのにくそー!と怒りを感じつつ、そりゃあれだけ毎日何度も何度も洗い直して使っていれば、加工も剝げ落ちてくるわなとも思うわけで。詰まるところ、買い替え時ってやつですね。私の中で、京セラのフライパンの「時代が終わった」わけなのです。さあ冒険の始まりだ。
新しいフライパンどれにするか問題
かくして三井アウトレットパーク横浜ベイサイドにて、私のフライパンをめぐるの冒険が始まりました。候補は4つの店舗。1軒ずつ回ってみました。
候補1:京セラ
今までも使っていた「京セラ」が第一候補。
もともとは「京都セラミツク株式会社」で、本社は京都にあります。京セラのフライパンの特色は、とにかく軽いこと。社名にも入っているだけにセラミック加工技術の高さがウリで、熱回りがいい+焦げ付きにくいを両立している優れモノです。
ただし残念ながら私の扱いが悪かったのか、思っていたより早くコーティングが落ちてしまった印象です。ちゃんと見ていなかったけど、フッ素樹脂加工されていないやつだったらしい。だからほかのよりちょっと安かったのかな・・・ちゃんと性能を確認すべきでした。反省。
候補2:LE CREUSET(ル・クルーゼ)
第2候補は、いわずとしれたオシャレキッチン用品のメーカー「LE CREUSET」。
本社はフランスにあるとのことです。はえーシャレオツ~。あまりフライパンを売っているイメージがなかったのですが、たまたま見かけたので、比較のためにチェック。
いや価格帯を見てビックリですわ。普通にいちまんえん超えてますがな。京セラのフライパンに3000円出すのも文句を言っている私なのに、そんな高級なの買えるわけがありませんでしたごめんなさい。そそくさと退散。
候補3:Zwilling(ツヴィリング)
アウトレットでよく見かける「Zwilling」が第3候補。
てかそれ何て読むの?ズウィリング?と思って調べてみたら、ドイツの会社らしく、Zは「ズ」でなく「ツ」と読むそうな。正しくはツヴィリング。でもせっかく「Z」が付いているんだし、「ズ」って読みたいと考えるのが人情ではないでしょうか。だから私は真実を知ってなお、あえてズウィリングと呼びたい。そう、ズウィリングズウィリング。憧れのズウィリング。
Zwillingのロゴマークは2019年にデザインを刷新されたらしく、特徴的な「双子マーク」。双子。双子ね・・・。
これを見ているとどうしても、あいつが頭に浮かぶのです。私がいつも落書きしているスタイリッシュなアイツなんですけども。
手の感じが、こう、ほら・・・そっくり。てか同じじゃん?ほら、こういうさ。
そっくり!!何かしら、急に並大抵でない親近感がわいてきますね。そんなZwillingのフライパンは、大きさも深さも値段も豊富なラインナップで、しかもアウトレット価格で20%オフになっているのが魅力的でした。
種類によって値段がかなり違うので、近くにいた女性店員さんに聞いたのですが。聞き覚えのない商品名を口早に並び立てて「私はこれがすごく気に入ってるんですけどーお」と非常に主観的な主張を繰り広げる方で、なかなか判断に困りました。こちらが「だいたいどのくらいの期間、コーティングが持ちますか?」と聞いているのに、「私の場合は使い方が悪いのであまり長持ちしなくて~」とか返されるので、あなたの意見じゃなくて一般的な話が聞きたいんですけど!?と思いましたね。エンジニアでやたら専門用語を並べ立てて話して気持ちよくなっている人っていますよね、そういうタイプ。友達にはなりたくない。
候補4:T-fal(ティファール)
最後の候補は、フライパンと言えばここしかないでしょう、「T-fal」。
何となくのイメージなんですが、ティファールのフライパンって「お高い」気がしていて、今まであまり手を出せずにいました。だってほら、3000円出すのにも大騒ぎする私なので。でもせっかく毎日お料理を長時間にわたってやっているんだし、仕事もしっかりやっているんだし、ちょっと高くても買ってみていいんじゃないかな!?と思いました。
夫とどれがいいか見ていたら、品の良さそうな年配の男性店員さんが話しかけてきました。Zwillingの店員さんとは真逆のタイプ。丁寧に商品の説明をしてくれたのですが、商品のフライパンのことを「この子が本当に優秀なところは・・・」と、まるで我が子の話をしているかのように言っていて、なんかすごいなと思いました。感情移入の仕方が半端ないのよ。フライパンよりむしろアナタのことが気になるわ。
決め手は「耐久性」
どうしようか結構悩んだのですが、結果としては、フライパンを2つ買いました。
1つはZwillingの浅いタイプのもの。Zwillingのポテンシャルがどれほどのものかは正直分からなかったのですが(店員のせいで)、「4年保証」が付いていて(保証自体は初期不良のみ対象とのこと)、きっとそれほど長期の保証を付けられるほど商品に自信があるのだろうと判断しました。あと思ったより軽かったのと、値段も4620円が値引きされて3300円。すてき。
そしてもうひとつは、憧れのT-falの深型。取っ手は獲れないタイプで、こびりつきにくさは「当社比で6倍」、店員さんいわく「間違いなく最高級クラスです」とのことでした。そこまで言うならよほどだろうと信じたくなりました。ターナーも一緒に購入。レシピブックも貰えた、嬉しい。
一度の夕食でだいたい平均で2種類のバズレシピを作っていて、フライパンが2つあったほうがいいと判断しました。また、違うメーカーのものを使うことで劣化スピードを比較できるかなとも考えました。フライパンは毎日の料理で使うものなので、どうしても劣化することは避けられない部分ではあるんですが、どうせなら少しでも長持ちするものが使いたいよねってことでね。今後のフライパン選びの参考にできるんじゃないかなと思っています。
フライパンのお手入れのポイント
T-falの男性店員、Zwillingの女性店員が口をそろえて言っていたことなので、ああこれは大事なんだなと思ったこと。テフロン加工のフライパンを使い終わったあとで、冷水をかけたりして急激に温度を冷やしてしまうと、加工が剝がれやすいのだそうです。すぐに水をかけたほうが汚れが落ちやすいのだけど、フライパンにとっては良くないことなんだって。ええ~思いっきり冷水掛けてました、私。フライパンを洗う場合は、水ではなくお湯を掛けるか、冷めるまで待つのがいいとのことでした。お料理をされる方は参考にしてくださいね。
結び
こうして、フライパンをめぐる冒険は終わりを迎えたのでした。これまで「フライパンなんてどれも同じでしょ」とあまり深く考えずに生きてきたわけですが、この年になり料理を楽しむようになってからは、「せっかくだから性能のいいものを」と商品を探すようになりました。これが違いの分かる大人ってやつね!?(ちょっと違う)古くなったフライパンに別れを告げ、週明けからは新しいフライパンライフがスタートします。どんな料理の日々がやってくるのか、今から楽しみ。使い勝手や比較して気が付いたことがあれば、また記事として投稿したいと思います!
最後に、この投稿を書くにあたり、久しぶりに村上春樹の名著『羊をめぐる冒険』を引っ張り出してきてパラパラと読んだのですが、大学時代に読んだ時と感じ方が全く違うものだなあと驚きました。時間を見つけて、改めてじっくり読み直してみたいと思いました。それでは皆様、よい連休を。
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