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星と岩が道を切りひらく!インディーゲーム「Pode」のパズルが難解すぎてハマった話#ネタバレあり

こんにちは、水無瀬あずさです。

最近の私は、ビッグタイトルのやり込みゲームではなく、軽くて短期間でクリアできるパズル系のインディーゲームを選んでプレイしています。何となく、ゲームの世界観に没頭するというより、純粋にパズルに頭を悩ませたい気分なのです。

The Last Campfire」「Pikuniku」に続き、意気揚々とプレイを始めたのが、今回ご紹介する「Pode」です。読み方は「フォーディ」、ノルウェー語で「植物の移植」を意味するんだとか(参考:Wikipedia)。こんなん絶対読めないよね。タイトルの読み方、今の今まで「ポデ」と呼んでいたのはここだけの話ですよ。

セール作品としてたまたま見つけ、なんとなく絵が可愛いからやってみようと決めました。定価は2,699円ですが、セール時だったので私は1,349円で購入。オトクでしょ!

My Nintendo Store購入履歴画面より

毎日ちょくちょくプレイを続け、晴れてクリアまで終わったのでさあnoteに記事を書こう!と思っていたところ、そのタイミングでたまたま巡り会ってしまったのが「スイカゲーム」。おかげで本作より先にスイカゲームのnote記事を上げることになってしまったというわけでして。スイカの魔力よ。

ということで今回は、スイカゲームに負けず劣らず素晴らしく、マニアックながらギミックもグラフィックも素晴らしくてとってもおすすめのインディーゲーム「Pode」の魅力について語りつくすnoteです。今回もストーリーのネタバレ満載でお届けしますので、「Pode」をこれからプレイするという方はここでバックしてくださいね。よろしくお付き合いくださいませ。


「Pode」ってどんなゲーム?

絶対に読めないインディーゲーム「Pode」は、空から落ちてきた「星の子」が空へ帰るため、「岩の子」と力を合わせて上を目指すパズルゲームです。

右が「星の子」で左が「岩の子」
(岩の子は種のようなものを咥えている)

メーカーによる説明はこちら。

ノルウェーのアートと文化の影響を受けた、美しい世界の探索パズルゲーム
Podeは協力型の探索パズルゲームです。小さな岩と流れ星が力を合わせて古代のパズルを解きます。ノルウェーのアートと文化の影響を受けた、魅力的な美しい世界です。
特徴
探索―舞台は美しい古代の洞窟。目的地を目指して、その秘密を解き明かしていきましょう。
パズル―この世界はパズルや謎かけ、不思議がいっぱい。2人のキャラクターの特技を上手に組み合わせて、障害を乗り込ましょう。
協力プレイとシングルプレイ―友達と体験を共有することも、一人で楽しむこともできます。
独特なアートスタイル―ノルウェーの美術と文化の影響を受けた、魅力的な世界をお楽しみください。

引用:My Nintendo Store

オープニングでは、空から星の子が落ちてくるシーンからスタートします。落ちてきて途方に暮れている星の子を見て、岩の子が手伝ってあげるという微笑ましいシーン。声はありませんが、星と岩がそれぞれ謎の効果音を発するので、なんとなく何を言っているのかわかる感じです。

舞台や岩山がそびえたつ場所
地上に落ちてしまった星の子
岩の子が「どうしたの?」って感じで登場
「あそこから落ちた」という感じで空を指さす星の子
岩の子が「あっち行ってみよう」みたいに促す
恐る恐る岩山の内部へ
ここから、謎解きしながら進んでいく

星の子は光を放つ能力を持ち、能力を発動すると周囲の種に生命を注ぎ一面に植物が鮮やかにわさわさ~っと生い茂ります。暗闇を照らせるのはもちろん、軽いので水の上を浮けるほか、光の玉を出すことでワープすることもできます。

扉に光を当てるとアクティブ化するギミック

岩の子は磁力を放つ能力を持ち、能力を発動すると岩や金属質のものを大きくカタカタカタッと成長(?)させます。重いので水に沈み、水の底のギミックを発動したり、ボタンを押すことができます。あと星の子を口に含み、吐き出すことで少し離れた場所へ飛ばすというパワープレイも可能です。初め岩の子が星の子を口に入れたのを見たときは思わず「アッ!食べた!!」と驚愕しました。

全体的に星の子の方が活躍シーンが多い

操作は星の子・岩の子を交互に切り替えながら進めるのが基本です。星と岩はお互い乗り合うことができ、光を当てたら成長する木や植物、磁力で固まる金属などをうまく組み合わせて、上へ上へと進んでいきます。二人そろって出口へ行けば次のステージへ移動でき、物語が進行していきます。

上に星、下に岩が重なっている様子(小さい)

謎解きやパズルが意外と難しくて、攻略サイトを見ながらじゃなきゃわからなくない?みたいなところがちらほらありましたが、グラフィックが美しいので早く次のシーンを見たくなります。ちょっとワクワクする、可愛らしいけどクオリティの高いゲームだと思います。

星と岩がとっても仲良しな感じもまた良い

「Pode」プレイ雑感

ということで、絶対に読めないインディーゲーム「Pode」をプレイして感じたことなどをまとめてみたいと思います。

星と岩がとにかくかわいい

絵がとてもかわいらしくて、見ているだけでなんか幸せな気持ちになれます。光と磁力、それぞれの能力を活かしてステージを進めていくという分業もとてもバランスが良く、プレイしていて楽しかったです。

こういうほっこり系のゲームって意外とあるようでないから、貴重だなと感じました。

壁を隔てて離れ離れになってしまうふたり
なんか見つけて喜ぶふたり
おててを繋ぐ姿もかわいい

パズルが難解すぎる

本作はパズルゲームに分類され、星と岩がそれぞれの能力(光と磁力)を利用して進んでいくという展開です。が、これが何気に難しい。とくに序盤は慣れていないためか謎が解けず、「先に進めない!」と止まってしまうことが多々ありました。

星と岩が別々に行動するところが難しい

そんな時に役立つのが攻略サイト!マニアックなゲームだけど攻略記事をアップしてくれていたのが大変助かりました。目の前にいたら深々と頭を下げたい気分です。

変化するグラフィックが美しい

本作品の目玉でもあるグラフィックにも注目です。植物が徐々に開く様子とか、磁力によって宝石が輝く様子など、とにかく描写が美しい。

空に光る模様を描くと道が開けるギミック

作品内には、ノルウェーの民族衣装「ブーナッド」の刺繡柄やノルウェー発祥の絵付け技法「ローズマリング」をモチーフにした独特の模様が用いられており、神秘的でとても素敵なのです。

パズルの難易度が高くても、画面が美しいのを見ると何となく癒されてホッとして、「さあ次にいこ!」って気持ちになれるんです。ゲームにおける見た目ってそれほど大事なんだということに気づかされます。

最後はめでたしめでたし?

空から落ちてきた星の子を空へ返してあげるために、協力して一番高いところまで来たふたり。でもいざお別れの時が来ると・・・寂しくなっちゃうんですよねえ。

空へ帰る星の子
見送る岩の子・・・
見送る・・・
ハアァァ・・・
一方星の子も
ハアァァ・・・
帰ってきた星の子(うしろ)
やっぱりふたりがいいね
おや?あちらこちらに光が生まれ
仲間がいっぱいできました

特に岩の子が星の子を見送ってシュンッとなるシーンが非常に胸キュンで、テレビを前に「はああぁ・・・行っちゃったよおぉぉ」と泣きそうになりました。帰ってきてくれて良かった良かった。

素敵なハッピーエンドだったと思います!

Unityこれからどうなるのかな

ストーリーとは全く関係のない話なのですが、エンドロールの最後に「Made with Unity」って出てきまして、ああこれもUnityなのねと思いまして、ひとつトピックとして挙げてみました。Unity(ユニティ)はゲームを作れるプログラミング開発エンジンのひとつです。

エンドロール最後

実はこのUnityをめぐってちょっとした騒動が起こっているのをご存じでしょうか。簡単に説明すると、9月12日に新利用料金システム「Unity Runtime Fee」というのを導入するよと突然公式から発表があり、これが「ゲームのインストール数に応じて追加で利用料金をもらうよ」というものだったことから、世界中のゲーム開発者が「なんだそれ聞いてねえぞコラア!!」とブチギレ案件に発展したというものです。

ゲーム開発エンジンUnityは、今回ご紹介した「Pode」も含め、開発人数や予算の少ないいわゆるインディーゲームでも数多く使われています。売り上げ見込みがそれほど多くないインディーゲーム界隈にとって、追加の利用料金は死活問題であり、看過できない大問題ということです。これからインディーゲームへ新規参入しようという動きも鈍化してしまう可能性がありますし、「専門学校でUnityに特化して授業しているようなところもあるのに、どうすんのコレ・・・」と一部で話題になりました。

Switchでも人気のゲーム「Among Us」もUnity製。開発者はいち早く反応し、別プラットフォームへの移行を検討しているなんてニュースまで出ています。あまり大きく報じられないことだけど、実はかなりでっかいムーブメントが起きているんです。

すさまじい集中砲火を受けた結果、9月18日、Unityは突然の発表となったことを謝罪し、条件などを大幅に見直した変更案によって一応決着(?)がついたのでした。

ただこれ、今回の新料金体系発表の直前に「Unity社の幹部が相次いで株式を売却していた」なんてことがすっぱ抜かれていて、今料金体系の件も含めて開発者のUnityに対する信頼は急降下しています。株価もね。

やっぱり何事も信用問題なんですよ。「こんな雑な運用しているUnityなんて信用できねえや」って見限る開発者は多いと思います。この先Unityによって開発されるゲームは激減するかもしれませんね。インディーゲームも含め、せっかく良ゲームがたくさんあるというのに、非常に残念なことです。

結び

可愛らしいけど絶対読めないインディーゲーム「Pode」の紹介やら感想を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。少しでも作品の魅力が伝わると良いな。最近の私のゲーム選びはファーストインプレッション重視でして、コスパを含めてもう少しいろんな冒険をしてみたいなと思っています。

私、実は結構前から「Hollow Knight (ホロウナイト)」というゲームに興味があるんですが、調べてみたら「超絶難しい」と書いてあってずっと足踏み状態が続いています。何せアクションとかクッソ下手クソだから・・・。でも絵が可愛いしストーリーも面白そうで、いつかセールする時があれば買いたいと思っています。プレイしたことがある人がいたら、どんな感じか是非教えてください。

そんなこんなで、月初は副業の依頼もそんなに詰まっていないので平和でいいですね。今月はお誕生月なので、まあプライベートではいろいろありつつ、心穏やかに、いつもどおり楽しみながらガツガツ過ごせたらいいなと思っています。今月もがんばりましょー!


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