なつやすみ大作戦!~2022年カブトムシ・クワガタムシ飼育報告
こんにちわ、OgAzです。
中1・小5男子がいる我が家では、夏休みと言えばカブトムシ・クワガタムシ飼育が恒例です。あ、念のため言っておくと飼育係は長男のみ、私も夫と次男ももっぱら鑑賞専門です。見ているのが一番かわいいよね。ここ数年、夫とブラザーズによるカブクワ捕獲大作戦が繰り広げられており、2年前は大量のカブトムシ、昨年は大量のノコギリクワガタを鑑賞できました。が、今年はどうにもこうにもタイミングが合わないのか、まったく捕獲できていません。悲しい。しかしながら、子どもたちが友達から譲り受けたり、偶然ぶつかって来たやつがいたり、夏祭りで購入したりしまして、何だかんだで今年も数匹のカブクワと過ごす夏を謳歌しております。夏だなあ。
ということで今回は、2022年版・我が家の昆虫たちのご紹介および、我が家と昆虫のかかわりについて書いてみたいと思います。
2022年版マイファミリー昆虫
今年の我が家の昆虫ラインナップ。
1号:クモの巣にかかったコクワガタ(オス)
6月中ごろに最初にファミリーに加わったのは、長男が学校のクラスメイトから譲り受けたというコクワガタのオス、名前はクワ太。クモの巣に引っかかっていたところをクラスメイトくんに助けられたらしいが、「育てられないから、代わりに育てて」と渡されたのだそうです。
ちなみに、長男とクラスメイトくんは別に仲がいいというわけでもないそう。長男が自己紹介で「虫が好き」と言っていたのを思い出したのだろうとのことでした。いやはや、言っておくもんだね!
2号・3号:次男が譲り受けたコクワガタ(つがい)
夏休みに入る前、次男が学校から帰るなりビニール袋を見せてきて「クワガタもらった!」と言ってきました。え、クワガタ?ビニールだぜ?とビックリしましたが、こちらもクラスメイトくんにいきなり「あげる」と渡されたらしいです。オスのクワじろうとメスのクワ子。
コクワガタは他のクワガタより土に潜るのが好きらしく、メスは特に一瞬で土に潜ります。かわいい。小さいから敵が多いのかなあ。個人的にはクワガタの中でコクワガタが一番好き。
4号:長男にぶつかってきたノコギリクワガタ(オス)
夫と長男、次男が夜遅くに捕獲大作戦に出かけたものの、カマキリしか見つけられなかったと帰ってきた日。帰り道、長男の肩に何かがぶつかったのだそうです。何だろうと探してみたところ、こいつだったらしい。
ノコギリクワガタの中でもあごが小さい「短歯型」というやつなんだそうです。ノコクワはあごの曲線が美しいのだけど、この子はなんだか愛嬌があるな。長男にぶつかってきたというドン臭さがたまりません。
5号:ばあばの家でもらったカブトムシ(オス)
先週の土曜日、夫の実家の義母から「カブトムシがある」と連絡をもらいました。神社のお祭りでたまたま見つけたそうです。特に予定もなかった長男がウキウキで受け取りに行きました。カブ太です。
角が左に少し曲がっているそうですが、大きくてたくましい子です。長男が持参した虫かごが小さかったので、帰ってきてから大きいものに入れ替えました。元気に育てよ・・・彼女いないけど。メスもほしいね。
6号・7号:次男が街のイベントで買ったパプアキンイロクワガタ(つがい)
日曜は次男が一人イベントのお手伝いに参加していました。いきなり電話がかかってきたので何事かと思ったら、「クワガタが欲しい!」とのこと。好きなものを買えるようお小遣いを渡してあったので、「他に好きなモノ買えなくていいのね?」と確認したら、「それでもいい!」と。そこまで言うなら「ちゃんと育てなさいよ」との約束で、買って帰ってきたのが、この子たちです。パプアキンイロクワガタという外国のクワガタのつがい、名前はパプ太とパプ美。
とても小さくて、1円玉くらいのサイズ。飛んでいてもカナブンと間違えてしまうかもしれない大きさです。しかもキラキラ輝いているのがすごい。きれい!
長男と昆虫
長男が昆虫に興味を持ったのは、幼稚園の年中のころでした。同じクラスに昆虫に詳しい男の子がいて、その子の影響を色濃く受けました。ちょうどそのころ、映画館で「アリのままでいたい」という映画が上演されました。
私が「映画館に映画を見にいこう」といくら誘っても拒んでいた長男が、この映画だけは「行きたい!」と強く言ったので驚きました。入場特典として知育ブロックLaQ(ラキュー)を貰えるというのも魅力だったようです。そこまで言うならと幼稚園が午前中で終わる水曜日、バスに乗って映画を見に行きました。
後半はカマキリの生涯のドキュメンタリーでした。産卵して命尽きかけ、猫に追われて弱々しく倒れる母カマキリ。強くたくましい、でも美しい姿だなと思いながら横を見やると、長男と次男は鼻水を垂らして号泣していました。「うそーん!?」平日で映画館はほぼ貸し切り状態だったので良かったものの、オンオン泣く子どもたちにどうすればいいか動揺しました。そこまで泣かんでも。
長男と昆虫写真家
小学生になっても昆虫好きだった長男に、転機が訪れたのは2019年。
当時の長男は、昆虫好きが高じて「昆虫学者になる」と言っていたのですが、たまたま私が買って帰った本がきっかけで、じゅえき太郎さんというイラストレーターさんに興味を持つようになりました。
この本がきっかけで、長男の将来の夢が「昆虫学者」から「昆虫画家」にシフトチェンジ。絵も上手だったし、学者より広がりを見せたなあと思って見守っていました。
長男の興味がきっかけで、私も「じゅえき太郎さんってどんな人なんだろう」と調べるためにTwitterを使うようになりました。じゅえきさんはTwitterで「ゆるふわ昆虫図鑑」というマンガを不定期投稿されていたためです。Twitterで情報収集をするなか、たまたま「昆虫写真家・栗林慧さんが都内で個展を開くらしい」という情報を見つけました。
栗林慧さんは、なんとあの「アリのままでいたい」の監督だった方です。すごいめぐり合わせ!昆虫写真を「アリの目カメラ」と呼ばれる昆虫目線で撮影する方で、その躍動感はすごいのです。昆虫はあまり好きではない私も、写真を見て「あっカワイイ」と言ってしまうくらいに。
当時の長男は、昆虫に興味があるとともに、スマホやデジカメで写真を撮るのにハマっていました。「この子はもしかするとカメラが好きなのかも・・・」と思ったので、長男に栗林慧さんの写真をいくつか見せ、「近く都内で個展があるみたいだけど・・・行ってみる?」と聞いてみました。「遠いから別にいいや」と返されるかと思いきや、「行く!」目を輝かせた長男を見て、なんだかとても嬉しい気持ちになったのを覚えています。
2019年5月、小4&小2の息子たちを連れて、新宿の小さなギャラリーで開催された栗林慧さんの個展に行きました。高齢のため、ご本人が「おそらくこれが最後の個展」と言っていた大切な展示会です。
来場者が大人ばかりで子どもが珍しかったのか、けっこう長い時間お話をしてくださいました。とてもいい思い出になったようで、この日を境に長男の将来の夢が「(栗林慧さんのような)昆虫写真家になる」に変わりました。行ってよかった。声をかけてみて良かったと思いました。
あれから4年。長男は今もその夢を追い続け、中古で買った一眼レフを片手に、今日も写真撮影にいそしんでいます。
結び
子どもの夢は流動的なのでいつ変わるかは分かりませんが、「これが好き」「これになりたい」と定めて、その目標に向かって努力することは決して無駄ではないと思います。長男は昆虫写真家の夢を追いかけて、その夢につなげるために日々あらゆる努力をしていて、「夢って成長するための原動力なんだなあ」と単純に感心しています。昆虫写真家を夢見て突き進んだ先がどんなものであれ、母は一生懸命応援するよ。がんばれ長男!
そんな将来の夢につながるかどうなのかはともかく、昆虫たちのお世話を日々がんばっている長男です。次男が買ったパプ太とパプ美も、結局長男がお世話しているという・・・まあ予想通りだけど(次男は生き物の飼育に向かない、私に似て)。長男の深い愛情に包まれ、昆虫たちは元気に過ごしています。少しでもハッピーに、長生きしてくれるといいな。