副業Webライター確定申告への道⑥~はじめての確定申告やってみた!
こんにちは、OgAzです。確定申告に向けたお勉強の記録から続いてきた「実際にやってみた」シリーズ、ついに最終回!長々と調べてきた内容をもとに、本丸である確定申告をやってみたことについて書いていきます。
前回はこちら
前回記事では「インボイスの登録申請やってみた」をお届けしました。noteの公式ライターマガジンにも追加されたそうで、読んでくださった皆様ありがとうございました。
毎回書いていますが、ライターのマガジンに追加されるとビュー数が急にエグいことになるのでビックリします。
確定申告とは
さて、いよいよ本格シーズンを迎える確定申告。フリーランスの諸先輩方にとっては「今年もこの時期が来たよ・・・」って感じかもしれませんね。私は初めてなので、年明けからなんだかワクワクソワソワしていました。「大人の階段上る~♪」的な、想い出がいっぱいな気分。いや全然嬉しいことではないんですけどね。
確定申告とは、「ワタシ昨年1年間でこれだけ稼ぎましたえ~」って申告することです。この申告した額によって所得税が確定し、所得税を納税するまでがワンセット。実際に課税対象となる額(課税所得)は、実際の売り上げから控除と経費を差し引いた額になります。このへんの詳細については、過去記事で説明しているのでそちらを参照してください。税金4兄弟が活躍しています。
なんかこわい!税務調査
会社員や派遣社員、アルバイトの経験しかない私にとって、確定申告とか税務署、国税庁とかって未知の響きで恐怖です。マルサの女の世界ですよね。ちなみにマルサとは「査」の字をマルで囲って読む俗称だそうです。新聞記者をブンヤと呼ぶみたいな感じか?
別に何も悪いことをしているわけでもないけど、なんかこわい。そういえば新卒で入った時からの友人「ねえやん」は、交番前を通るとなぜかいつも挙動不審でコソコソしていたのを今ふと思い出しました。「なんか後ろ暗いことでもあんの?」と聞いたら、「や、別にないけどなんかこわいやんか!」(※ねえやんは生まれも育ちもゴリッゴリの大阪)と謎な発言をしていました。ねえやん元気かなあ。
さて、確定申告と聞くと税務署の職員がバーン!と家にやってきて「金払えやゴルァアア!」とか責め立てられるようなイメージがあります(どんなイメージ)。ああこわい!いわゆる税務調査ってやつですね。
しかし、確定申告の勉強のテキストに使った本によると
全然そんなことないとのことらしいのです。そもそも日本は「申告納税制度」という制度になっているので、確定申告を提出したときには受理のみで内容のチェックはされないというから驚きです。そうだったのかー!
税務調査とは、「正しく確定申告されているか税務署から調査官が来ること」で、「法人は大体4~5年に1度来ると言われており、個人に来る確率は1~2%」なんだとか(上記書籍より一部引用)。決して悪いことをしたから税務調査が入るというわけではないんですね。
受理した申告書に不審な点があった場合、国は調査をしていい権利が与えられています。書籍によると「確定申告で100点を取れているフリーランスはいない」とし、満点は取れなくてもポイントを押さえておけば、そこまで大きな問題にはならないと書かれていました。そして確定申告が正しいかどうかの答え合わせができる唯一の方法こそ、税務調査というシステムってことなんです。なるほどそれなら怖くない!
仮に間違えたからといってそこまで怒られるものではく、悪いイメージが先走っている気の毒な職種、それが税務署職員。言われてみれば、税務署職員って言っても公務員だもんね・・・。
確定申告やってみた
ということで、実際に会計システムfreeeを使って確定申告を行った流れと手続きについてのご紹介です。基本的にサービスのナビゲーションに沿って手続きを行うだけなので、あまり書くことがなかったりします。
会計サービスfreeeを利用
この間から回し者のように書きまくっていますが、会計サービスfreee(有料版)を利用しています。
開業届とインボイスの申請は無料で行えるfreeeですが、確定申告で利用するためには有料プランの申し込みが必要です。プランは3種類あって、いずれも30日無料でお試し利用ができます。
費用はかかってしまいますが、上でご紹介した本によると「税理士も使っている」そうで、「会計ソフトがあれば簿記の知識がなくてもOK」「ソフトで帳簿を付けられて青色申告決算書を自動で作ってくれる!65万円控除を受けられるので断然お得!」とのことです。余裕で元が取れるそうですよ。私はいいのかどうかよくわからないけど、「とりあえず授業料になるし、あと経費にできるからまあいっか~♪」という感じで利用し始めました。今後恩恵を受けられる日は来るのか・・・?
freeeを無料で利用できる開業届とインボイス登録については、過去記事を参照のこと。
1年間の取引と経費を入力
freeeを使えればもうほぼ終わったようなものって感じですね。うへへ。取引登録の機能を使って、売り上げを登録していきます。実際の登録画面はこんなかんじ。
エクセルインポートや連続取引登録もできます。経費や源泉徴収税額なんかも全部ここで入力して調整します。
クラウドワークスは売り上げを月ごとにCSV出力ができるので、それをfreeeのほうでインポートすれば簡単みたいです。いや実は全部手入力していたので、インポート機能を使ったことはないんですけどね。
あとfreeeで請求書発行ができて、連動して売り上げのほうにも反映してくれるのが便利です。
家事按分も活用
確定申告には、家事按分というものがあります。在宅ワークをしている人などは家の一部を職場として使っているので、家賃や水道光熱費などを経費として一部計上する仕組みです。
私は思いっきり在宅勤務なので、家事按分も経費としてしっかり計上します。freeeによると、支出が事業に必要であることの明確な根拠を示せる必要があるということで、以下の基準で算出するよう書かれています。
・居住スペースと事業で使用している「スペースの割合」から求める
・事業で使用している部屋を使用した「時間の割合」から求める
なるほど、それなら考えやすい。ということで私は、家の面積に対する職場スペースの割合と、本業を差し引いただいたいの時間配分から算出することにしました。こういうのって答えがないから考えるのが難しいけれど、基準をしっかりと決めておくことで求めやすくなりますね。
マイナンバーカードで電子申告
入力が完了したら、いよいよ確定申告!上メニューにある「確定申告書類の作成」から書類を作成します。各項目を直接修正もできるようになっているので、必要に応じて修正をします。完成した書類はPDFでダウンロードできるほか、マイナンバーカードを使って電子申請できます。電子申請をするには事前にいろいろと準備が必要なので注意。事前準備については過去記事「開業届を出してみた」を参照のこと。
電子申請が完了すると、freee画面上から結果を確認できるほか、マイナポータルやe-Taxのメッセージボックスでも確認できます。
ちなみに確定申告で書類を提出できる期間は2月16日から3月15日ですが、e-Taxによる電子申告なら1月4日8時30分から可能とのことなので、早いうちに済ませてしまうことをおすすめします。
確定申告が済んだら、実際の所得税の納税に進みます。副業などで所得が低い場合には所得税が0円になることがありますが、これは所得金額より所得控除の額のほうが多いためです。ちなみに私の今年の納税額は0円だよチクショー!!ここで一句。「来年は 収めてみせる 所得税」。
e-Taxで申告をしている場合、口座の届け出を初回にしておくとダイレクト納付というのができるらしく、来年はこれを利用していきたい。
結び
初めての確定申告、ここに終了です。何もわからないところから始めたので、本当に右も左もわからない状態で焦りましたが、何とか全体像を理解して手続きまで完了できました。よかったよかった。
この年で知らないことを知るってなかなか大変だけど、それがきっかけで新しい知見や関心が広がることを改めて実感した体験でした。いくつになっても勉強することって大切だな。アウトプットのためnoteを活用してきましたが、私と同じように悩む初心者ライターの皆様の助けになればとても嬉しいです。税金なんてこわくないぞ!