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『青い林檎が見る夢は』

青い林檎が見る夢は
運河に降りしきるガラス灯のゆらめき
琥珀色の光の尾をひいて
悠久に満ちた流れの中に打ち溶け
淡い蛍火のごとく
青く儚く消えていく

そうしてもう二度と夢は見ない
夢見ることを許されたのは一生に一度だけ
それきり 腐敗していく
酸っぱいのはきっと、青い夢の残り香…

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。