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東京路地紀行 50 港区麻布十番
今回は港区麻布十番へ。
六本木の高台から坂をおりた谷地にひろがる麻布十番商店街。地下鉄の大江戸線、南北線が通るようになるまではバスまたは六本木からの徒歩でしか辿り着くことができなかったため、古い商店が多く残り、六本木の奥座敷という雰囲気の街でもありました。2000年頃に2本の地下鉄が開通し駅もでき、さらに六本木ヒルズも目の前に広がり、まちの雰囲気は「町」から「街」へ。六本木にありそうな飲食店もできてきて、歩く人々の装いも変わり、ミニ六本木のような感じに。
この麻布十番に残る路地というと、水路跡の路。今も車止めに「東京都下水道局」の文字。下水道局管理下にある現役の暗渠です。
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この水路は六本木と元麻布がある台地のヘリに沿うように広がっていて、元麻布方向から北へ向かって水は流れ出し、麻布十番あたりで流れの向きは東へ変えて、ここからは低地をまっすぐ流れて古川へとつながっています。
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下流部にあたる東から上流部の西へ向かってさかのぼっていきます。
最初は雑居ビルの谷間の小径。ビルにはいっている飲食店の従業員の方でしょうか。座り込んで休憩中のよう。お休みのところ失礼します、と心の中でつぶやき、通り過ぎていきます。
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日の当たることのないビル峡谷をすぎると南側がひらけた地形になります。(地形と言っても空き地になっているだけね)
この辺りは日があたることで植物の生長もよく、南面している側は生え放題、伸び放題。写真のとおり、夏の花ランタナも咲いています。
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飲食店の裏側になっている暗渠の路地にはいるとそこは店の主の生活拠点でもあるのか洗濯物が干されています。これこそ裏路地探索の醍醐味!!
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そして、自転車は暗渠によく停められています。通る人も少ない細道だから停めておいてもそれほど通行の妨げにはならないし、ということでしょう。