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読書と食欲の秋鮭の塩麹焼き

相互フォローで交流させて頂いているかなこさんが興味深い企画をされていました。


現在、もう企画は締め切っておられますが、刺激を受けたというか触発されて書物という迷宮に迷い込んだ自分の読書史を妄想しながら、秋鮭を料理した記録。


材料

秋鮭 2切れ
塩麹 適量

子供の頃から読書好き。
小学校の頃、休み時間に学友達が校庭でドッヂボールをしていても一人、教室に残って読書。
或る日、無理矢理腕を引っ張られて強制参加。
ボールが回って来た時、
「こんなこと、やりたくない」
と言ってボールを地面に叩きつけて教室に戻って続きを読んだ。
昔から協調性がなく、我が道を行く。
その頃、読書感想文に『宿題ひきうけ株式会社』について書いたら、妙に評判になり、図書館にあった本が引っ張りだこ。


塩麹を塗して冷蔵庫に3時間。

中学校の頃、調べたことや興味あることを発表するという授業。
大藪春彦の『野獣死すべし』について発表したら、中学生にハードボイルドは受けなかったようでした。
読書感想文に書いたのは芥川龍之介の『或る阿呆の一生』
他にも図書館にあった古典文学を現代語訳した本をよく読んだ。
『南総里見八犬伝』『雨月物語』『椿説弓張月』『徒然草』『今昔物語集』
高校生の頃は中国史に纏わる本。
水滸伝や史記とか三国志。司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読んだことをよく覚えています。
二十代初めの頃、夢中で読んだのは吉川英治の小説。やたらと長い『新平家物語』を読了した時には達成感。
『宮本武蔵』は何度も読み返し、ついには武蔵の兵法、『二天一流』を学んだ。
中年の一時期、読み耽ったのは同郷の大作家、松本清張。
『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』等々。
清張作品には実際の事件から着想された小説も多い。『鬼畜』とか『黒地の絵』
『黒地の絵』は舞台になっている小倉南区周辺等は馴染がある地域。


魚焼きグリルで両面、焼く。

明治時代に書かれた小説、尾崎紅葉『金色夜叉』や森鴎外『阿部一族』等々を読んでいて気付いたのは、現代の日本語の文章を作ったのは夏目漱石。
だから『坊ちゃん』や『こゝろ』は訳さずともそのまま読める。


他に好んで読んだ作家や作品を挙げると井沢元彦『逆説の日本史』、大沢在昌『新宿鮫』シリーズ、『幕末維新の暗号』等の加治将一、『素浪人宮本武蔵』等の峰隆一郎、『一夢庵風流記』や『吉原御免状』の隆慶一郎。
パスティーシュ小説で有名な清水義範、代表作は『昭和御前試合』や『尾張春風伝』
『豆腐屋の四季』や『怒りて言う逃亡にはあらず』等の松下竜一。
外国物だとレイモンド・チャンドラーの『大いなる眠り』等のフィリップ・マーロウ物。
歴史物かハードボイルドとか犯罪物に偏っている?
昔は図書館や書店という書物の森に迷い込んで、様々な本から興味ある一冊を探し出すことを楽しんでいたのですが、この数年、本は必要な物や読みたい本をピンポイントで注文や予約して買う物になっていた。
かなこさんの企画を見て、久し振りに書物の迷宮に迷い込みたくなりました。きっかけを頂いたことに感謝。
ということでド田舎から1時間以上かけて県庁所在地の大型書店に愛馬、黒王(1400ccの鐡馬)で駆けた。


最初に選んだ1冊。

以前、前島密について書きました。↓

字数の都合で前島密についてはすべて書ききれていないので、これを読んで補完したいという目論見ばかりではなく、子供の頃、切手を集めていたので郵便については愛着や思い入れもある。

更にもう一冊、氣になる文庫本を発見。


メシにするか。

このシリーズ、まだ続いていたんだ。
数年前、テレビ東京でドラマ化。生瀬勝久が主演でした。
『孤独のグルメ』みたいにドラマもシリーズ化してくれないかなあと思っていましたが、残念ながら未だに続編ドラマの話は聞こえてきません。
原作小説シリーズ、帯のリストで確認してみると5作目までは読んでいました。この最新作を読んで、面白かったら未読の6から9作目までも購入してみようか。


読書と食欲の秋鮭の塩麹焼き

塩焼きよりも塩麹焼き。
しょっぱさよりも甘さ。こんがり焼いた脂が乗った鮭にはよく合う。
抗酸化物質アスタキチンサン豊富な鮭、ビタミンDやEも豊富。
塩麹を塗して焼いただけというシンプルさですが、たまにはこういうのもいい。
ご飯のおかずには最高。

てな具合に料理しながら、ぶつぶつ呟いてしまうのが私の流儀。
仮にかなこさんの企画に参加したとしても、純粋な読書感想文はとても書けそうもなく、料理の片手間に感想を記すという邪道に陥る恐れがあるので、敢えて参加は見送りました。
参加はしませんでしたが、その趣旨はとても素晴らしく、賛同したので勝手に応援しています。
ということで本について書いてみたくなったので、こんなことをつらつらと。



かなこさんが仰っておられる通り、一ヶ月に一冊も本を読まない人が6割を超えるというお話には危機感を覚えます。
今はネットで様々な情報が容易に入手可能ですが、紙の本の手触りは格別。
スマホやPCの画面で見るよりも手でページを捲り、目でしっかりと読んだ方が頭にもすっきりと入る氣がします。

あまり自分のことは語らないようにしているのですが珍しく自身の読書歴を妄想しながら読書と食欲の秋鮭塩麹焼きをご馳走様でした。




#今日のおうちごはん

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