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渋沢栄一ごジャム

最近の苺はかなり甘い。昔は練乳をかけないと食べられない程に酸っぱかった。
たまに食べる位にしておかないと、毎日、多量に食べたら、糖尿病まっしぐら。
苺を買ったものの、一気に食べたら、よろしくないので、ジャムに加工。


材料

苺    1パック
シナモン 1本
レモン  半分
蜂蜜   100グラム
片栗粉  小匙1

苺、一ご、ということで渋沢栄一を妄想しながら料理開始。
来年、いよいよ新一万円札発行、その肖像となるのが渋沢栄一。数年前には大河ドラマにもなりました。その人生を振り返ってみると、随分と振り幅が大きい。
武蔵国(埼玉県)の深谷で庄屋の子として誕生。尊皇攘夷運動に挺身しようとした筈が一橋家に仕官。明治維新後は官僚。退官後は実業家として経済を牽引。設立に関わった企業は500程。昭和の始めまで生存。


苺のヘタを取る。

天保十一年(1840)に庄屋の子として誕生。以前、その旧居を訪れたことがありますが、深谷といってもかなり郊外。ぎょっとしたのが地名。
血洗島。
海なし県の埼玉で島、しかも血を洗うという穏やかならざる名。
百姓とはいえ名主、しかも藍玉の生産をしていたので結構、裕福だったのかもしれません。藍玉というのは着物の染料になる物。
成長して江戸へ出て剣術修行。当時、巻き起こっていた尊皇攘夷運動にかぶれたのか、高崎城を襲撃、武器を奪って横浜へ行き、外国人居留地を襲撃して倒幕しようと仲間達と計画。従兄の説得により断念。


苺をミキサーでジュースにする。

次いで都に上り、尊皇攘夷運動と思ったら、推挙してくれる人があり、御三卿の一つ、一橋家に仕官。更に主君の慶喜が将軍に就任したため、そのまま幕臣に。元々、倒幕派だったのに気が付くと幕府に仕えているという運命の不思議さよ。
当時、パリ万博が開かれ、幕府も出展。その使節団の一人として栄一も渡欧。パリ万博には薩摩も独自にブースを設けていました。これではどちらが日本代表?薩摩の狙いは正に、自分達が日本代表とアピールすること。
慶應四年(1868)の11月に帰国。ということはもう大政奉還、そして幕府の終焉。


苺ジュース、蜂蜜、レモンを絞って圧力鍋で加圧。

明治政府から招かれ出仕。民部省や大蔵省で戸籍や租税改正に携わったものの、明治六年(1873)、大久保利通や大隈重信らと対立の末に退官。
やはり元幕臣では薩長政府の居心地はよくなかった?
それから実業家へと転身。ここからが快進撃。
まずは第一国立銀行の設立。銀行という言葉自体、彼が作った言葉。
この銀行、改変や合併等を経て、現在のみずほ銀行。
地元の埼玉では熊谷銀行や黒須銀行、これらは現在の埼玉りそな銀行。
日本製紙や日経新聞、東京海上保険等々、業種構わず、様々な事業に関わる。


シナモン風味な蒸気

グラバーが設立したキリンビールにも関わり、自身でもアサヒとサッポロという二大ビール会社設立。同業種で二つの会社という荒技。商工会議所を作ったのも栄一。
誰でも知っている大企業の殆どは栄一の息が掛かっています。特筆すべきは電通や日本放送協会つまりNHKの顧問。(だから大河ドラマになったか?)
これだけの事業に携わった栄一の理念は論語と算盤。倫理や道徳を基盤にした商売。
欧米式の自分だけが儲かればいいとか労使の対立等ではなく、世のため、人のためを心掛けた経営。


加圧が終わったら、シナモンを除き、弱火で煮る。

ここから毒を吐きます。
最近の日本の企業の多くは、渋沢栄一が掲げた理念を忘れて、今だけ金だけ自分だけの経営をしているのではないか?
補助金欲しさに虚偽の申告とか、安全性に疑問があると知りつつ、自分や家族には打たない駐車を患者にはバンバン打つ医師。
利権や癒着。政府も罰するどころか奨励。何のことかというと、マイナ何とかいうやつ。
ペーペーとか七子とかいう物がないとポイント貰えないというのは、特定の企業だけが儲かる仕組みだろ。どうして現金じゃないのか?どうして誰もおかしいと思わないのか不思議。それどころか、得するからいいじゃんとばかりに列を作る。どうやら消費者も今だけ金だけ自分だけか。


煮てもサラサラなので、水溶き片栗粉を投入して粘りを出す。

渋沢栄一、精力的な人でした。それは事業だけではなく、アチラも。
結婚は二回。愛人もようさんおってな、同じ屋敷に愛人を住まわせていたことも。
認知した子供の数は20人。恐らくは認知していない子もいた?そうした非嫡出子の子孫ではないかと陰謀論界隈で言われているのが竹中平蔵。
小泉純一郎と組んで構造改革などをやらかし、正社員主体だった日本に非正規の派遣社員を増やし、多くの日本人を貧しくした。
もし本当に渋沢栄一の子孫だとしたら、恥を知れ。


渋沢栄一ごジャム

レモン果汁や苺からビタミンC、苺には血糖値の上昇を防ぐ食物繊維、ペクチンも含まれているのですが、冒頭に書いた通り、最近の苺は糖分が高いので過信は禁物。食べ過ぎれば上昇。

まだ吐く毒があった。
栄一が顧問を務めたNHK、あたかも義務であるかのように錯覚させて、ろくにテレビを見ない者からも受信料を徴収しようと画策しているのは、既得権益に胡坐をかいているとしか思えない。
私はNHK党も立花孝志も大嫌いだが、彼が言っていたNHKのスクランブル化はやるべきだろうと思うし、NHKは壊れた方がいい。


程よい粘りやとろみ。パンに塗る。

いよいよ来年、令和六年に渋沢栄一の肖像が印刷された一万円札が登場予定だが、キャッシュレス化が進み、日本人がどんどん貧しくなっている現状では、財布の中で彼にお目にかかる機会はあまりないかも?
そんなことを思いながら、パンに塗った渋沢栄一ごジャムをご馳走様でした。

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