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『理由は、できなかったことをできるようにしようと思ったからです。』

2024.8.30 最後に加筆あり

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少し前のことになるが
娘が小学校の全校集会にて登壇した。

学年代表に選出され
700人程の前で作文を発表する機会を与えてもらえた。

一体どんな文章を書いたのだろうか。
・・・

ただ、心の核に反応を起こす
とてもとても真っ直ぐな文だった。

本人はあまり自分について語らないので、なぜ選ばれたのか最初はわからなかったけれど、文章を読んであぁ!そうか。と感じたのと、

長く同じクラスの子がいて、
その子が、家族に娘が選ばれた理由を話してくれたそう。

わたしはそのお母さんからお話を伺うことができて、理由を知ることができた。

理由は 『◯◯さんだなぁ、らしいなぁ、と文から感じる。正直で嘘がない文だったから』 だそう。

嘘がないかどうかの証明はしようがない。
だけど、なんとなく"それ"というのは
瞬間の中で分かってしまう気もする。


私には娘の学校生活は見えていないけれど
作文を読む限り
よく見せようとか、良い感じにまとめようなどを感じさせないものなのは確かだった。

今回の作文のお題は
後期前半頑張ったこと、後期後半がんばりたいこと だったのだが、
作文の冒頭には大事なことが書いてあった。

【わたしは後期に入って2つのことを頑張りました。一つは◯◯です。
理由は『できなかったことをできるようにしようと思ったからです。』】

もともとマイペースで、
淡々と自分の成長のために頑張る子ではあったが、

たくさんの葛藤がありながらも、
目指したい自分の姿だけを見て
淡々と努力してきたことが
淡々とした文だからこそまっすぐ伝わってきた。

人と比べないけれど、
なりたい先にいる人や場面をしっかり観て
そこに自分を合わせていく。

きっと彼女を取り巻く環境も素敵なのだと感じた。
それをつくっているのも彼女自身なのだけど。


娘は今4年生だが、あの流行があり
入学式が6月にひっそりと行われ、その後3年は
全校集会が開かれなかった学年である。
やっと今年に入り全校集会が再開された。

だからこそなかなかない機会である。

私が力を貸すことができるとすれば、

掴んだチャンスを更に進化させられるのか、
その場だけのものになってしまうか
また、なぜ今回機会に恵まれたのか、
その目の細かい【理】を伝えることのみ。

娘は発表までの1週間、
より多くの人に伝わるようにするには
どうすれば良いのか、
目指す姿はどうしたらできるのかを
自分なりに考え、想像し練習に励んできた。

当日、帰宅した彼女の顔は
一段とスッキリしていた。
やり切れたそうだ。

おともだちからも
とても良かったよ!声大きかったよ!と
声をかけてもらえたそうで、それはとても
嬉しかったそう。

まだそうじゃない時だってあるけど
やはり【経験】は大きな励みになっているよう。

間違いなくステージは変わったと感じる。
次の目標も作文の中で見据えてあるので、また
焦らずひとつひとつクリアしていくと思う。

私は親として、自己の偏った感情でこどもの進化を邪魔をすることだけは避けたい。

過去の自分の体験が何らかの参考になる時は
あると思うけれど、あくまで一例だ。

なので、私はものごとの【理】を大切に
ひもとき、話をするように意識している。
本人は感覚でそれをしているので
簡単にだけども【しくみ】をつたえる。

我が子となると、それが難しかったりするけど、
だからこそ。


………………………

そこから数ヶ月後、
当時からは想像もしていないことが起こっている。
全校集会では、以前とは違う形で話をするようになった。

彼女は、学校にこれまで存在しなかった行事を
発案し、存在させた。

事前準備を数ヶ月前から始めなければならない
学校全体の一大プロジェクトだ。

年間スケジュールがスタートしている中で、想いを受け入れてくださった先生方には感謝している。

かけがえのない友人にも出会えた。
ほぼ面識がなかった娘の突然の相談に
前向きに反応をしてくれ、次の日には公園で企画会議が始まった。(この出会いとスピード感は今でも感動する)
気の合う友人でもあるけれど、
高め合えるパートナーのようにも思える。

ただただ、ここまでひらめきに素直にまっすぐ進んできた。

とても努力はしているけれど
いたって本人たちは頑張っている感覚ではないみたいだ。【いつだって楽しんでいる】
しかも集中力がものすごい。

現在は実行委員会が立ち上がり、仲間が増えて、ひとりやふたりではできなかったことが、どんどん形になっていく最中である。
体験することが大きく進化している。

間違いなく、その日を迎えるときには
想像を越えた何かを得ているんじゃないかと思う。

またここに至るストーリーも
どこかで話せたらと思う。


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