諸戸、ふたたびカナダから帰ってきたってよ。
9月!秋とは名ばかり、まだまだ暑い日が続きますね。
私は先々週、約2カ月間のカナダのモントリオールから無事帰国いたしました。あまりに快適な環境に身を置いていたので、日本に戻って改めて夏の強力な暑さと向き合っております。
さて、昨年に引き続き、私がなぜカナダに渡ったのか?その理由などは、こちら過去エントリ
「諸戸、ふたたびカナダに行くってよ」
にて詳しくお伝えしております。
そして、今回とても素晴らしい知見を得たカナダ滞在について、お話をさせていただきます。カナダでの学び、私が目標としていたこと、そして実際の成果とは。ではどうぞ!
カナダでの目的、目標
渡航前にお伝えしてきた通り、私のカナダ行きの目的をざっくりまとめますと、
子供たちを現地のサマーキャンプに入れる
私のライフキャリア『子供たちへのグローバル教育』をより具体的にする活動をしたい
となるでしょうか。
では実際に海外の文化に触れること、グローバルな環境は子供たちにどのような効果をもたらすのでしょうか。
昨年の渡航でのサマーキャンプ体験は本当に素晴らしく、子供たちも大きく成長してくれました。しかし、一度限りの体験で得たものは、帰国後に薄れてしまうものです。
昨年のカナダ渡航の理由と帰国後の感想はこちら
「諸戸、カナダに行くってよ」
「諸戸、カナダから帰ってきたってよ」
にて詳しくお伝えしております。
そして今年も引き続きグローバル環境に身を置いた時、子供たちは何を学んでくれるのでしょう。
これらを実地を通じて私自身のライフキャリア、
「子供たちのキャリア教育、グローバル教育」の具体的な事業化へ、構想を煮詰める時間にしたい。
こんな想いを持ち、カナダへ向かいました。
サマーキャンプでの体験
過去エントリ
「諸戸、カナダから帰ってきたってよ」でもお伝えしている通り、昨年は3週間のカナダ滞在で、私の子供たちには初めてのサマーキャンプを体験させることができました。
母語がフランス語、しかも日本人ゼロの環境で過ごした時間は子供たちにとって素晴らしい経験でしたが、正直、3週間では短い!
せっかく自然と英語が出てくるようになったら帰国しなければならず、もったいなさを感じていました。それで、今年は6週間、4ヶ所のサマーキャンプに入れることにしたのです。
これはもちろん、子供たちにたくさんの経験をさせたいのが理由ですが、それともうひとつ、私自身の考える「グローバル教育の事業化」への情報収集の意味もありました。
タイプの違うサマースクールで、子供たちはどのような体験をし、どのように変化するのか、親としても事業者としても、とても興味深いものです。
子供たちが体験したのは、語学学校が主催しているものや、カレッジ、大学が主催のものなど様々。色々な体験を通じて私もとても勉強になりました。
最初の1週間は、昨年と同じサマースクールに入れたのですが、前回一緒に過ごしたお友達に嬉しい再会を果たすこともできました。
そして子供たち。さすがに6週間いると、英語を喋り始めます(笑)
上の子は小学校3年生、かなりヒアリングは上達し、日常会話はある程度「喋れる」と、言っていいレベルになってきたように思います。さすが子供の語学習得は早いなと感心するのですが、私も聞き取れない言葉も聞き取り、サマースクール内だけではなく、ショッピングなどでも積極的に話す姿は、「英語を話す」ということにまったく抵抗感のない、自然な生きた言葉として身に付きつつあるのだなと実感しました。
下の子は6歳、年長クラスですが、公文式の英語は毎日苦戦中(笑)なので、最初は英語を発する機会は少なかったものの、徐々に抵抗感も無くなり、自然と英語が出るようになりました。
4つのサマーキャンプの中で、これは良い体験だったなと思ったのは、「マルチスポーツ」のキャンプでした。
複数のスポーツ(1日5~6種類)を同時に行うことで、普段は使わない筋肉を動かしたり、経験のない動きをすることは、身体の成長にとても良いことだと実感します。子供たちもアーチェリーやホッケーなど、目新しいスポーツに触れることが続き、とても楽しんでいたようです。
まだ日本ではあまり馴染みのない「マルチスポーツ」ですが、これからどんどん取り入れられていくのではないでしょうか。
4ヶ所のサマーキャンプはまず友達をつくるところから始まり、慣れてきたころにバイバイ、短期間で転校を繰り返していくうちに新しい環境に身を置くことに抵抗がなくなったことも彼らの自信の表れにつながったように思います。
サマーキャンプで得たもの
母語でない言語でコミュニケーションを取るというのは、誰しも大変なことです。言葉がわからない、通じないと、通じないなりに自分であれこれ工夫し、何とかしようとします。その「不自由さ」が、言語修得にはとても大切なのだなと思います。
子供たちは日本に帰ってくると「日本はラクだ」と言います。楽しく過ごしていたカナダでの生活は、やはり大変だったのでしょう。しかし、その「大変」こそが子供たちを大きく成長させてくれたのだと思います。
そしてカナダ滞在時は、日々せわしなく過ごす複数の習い事もなく、集中してサマーキャンプに取り組むことができた時間でもありました。
やはり集中して何かを追求するには、時間と環境が大切なのだな、と実感します。今まで子供の自主性を重んじるあまり、いろんな習い事をさせていましたが、本当に大切にすべきことを見失っていたかもしれない、もう少し子供の取り組みに関して、親が子の特性を見極め、選択と集中を行うべきなのかな、と反省もいたしました。
日本に帰った今、学習への取り組みや習い事の取捨選択、優先順位など、カナダでの経験を元に考えていきたいと思います。
そして日々の継続がやはり大切。定期的にグローバルな環境での学びを続けていきたいと考えております。テーマを決めたスクールや、他の国の学びにも興味があります。カナダにこだわらず、様々な選択肢を考えていければと思っています。
グローバル教育に必要なものとは
私がライフキャリアとして取り組んでいる
「子供たちのキャリア教育、グローバル教育」ですが、こちらnoteにて過去何度もお伝えしております。
これら理念や、なぜグローバル教育が必要と考えたのかなど、
「国際コミュニケーションの機会を日本の子供たちに!日本のグローバル教育に足りないモノとは?」
にて詳しくお伝えしておりますので、ご覧頂ければ幸いです。
「グローバル教育」と聞くと、すぐに「語学力」と考える方が多いかと思います。言葉がわからなければ何も始まりません。語学力、もっと具体的に言えば英語力の向上が喫緊の問題と考えられているように感じます。
日本の英語教育の課題は今や広く知られていると言っていいかもしれません。
曰く、読み書きは得意だけど聞き取り喋りができない。
曰く、文法にとらわれており、生きた英語力が身に付かない。
曰く、他国に後れを取っている。
これらすべて、いろいろな場所で議論されてきたことです。そして、この問題を解決すべく、政府も教育現場も動いていることでしょう。
現在の学習指導要領において、英語の時間、内容ともに大きく見直されており、小学校から、生きた英語を教えていきたいという意欲が感じられます。近い将来、新しい教育を受けた子供たちの活躍が見られるのかもしれません。
しかし、今現在の状況はどうでしょうか。
こちらもデータがあるのですが、やはり日本の子供たちは、
基礎学力は高いものの、異文化とコミュニケーションに課題があるとの調査結果が出ています。
学力があっても国際的な場でのコミュニケーションに課題を抱える日本人。この原因は、果たして英語力だけが問題なのでしょうか。
このあたり、過去エントリ
「国際コミュニケーションの機会を日本の子供たちに!日本のグローバル教育に足りないモノとは?」
などでも触れておりますが、ほぼ単一民族であり、島国でもある日本はどうしても異文化に触れる機会が少なく、言語の問題以前、コミュニケーションの機会そのものが少ないという実情があります。
子供たちに必要なのは、まずは異文化に触れる機会、そしてコミュニケーションの機会なのではないかと思うのです。
子供たちは興味があれば自ら学んでいきます。私の子供たちがまさにそうでした。一度受け入れられると、すぐに打ち解けます。特に幼少期であればあるほど、そこに言葉の壁はありません。極端な話、追いかけっこしたら、もう友達です(笑)そして、せっかくできた友達ともっとコミュニケーションを取りたい!という意欲が、自然と語学修得へと導くのです。
究極のところ、英語なんて上手く喋れなくてもいいのです(笑)
高度な語学スキルに頼らなくても、相手をもっと知りたいという想いからでてくる「積極性」と、もっと仲良くなりたいという「コミュニケーション力」が備われば、そして何より「生きる力」を持っていれば、それだけで世界中、どこででも活躍できるのではないでしょうか。
それら世界のどこでも発揮できる「力」を養う、
これこそが「グローバル教育」なのではないかと思っています。
カナダで私が得たもの
子供たちがサマーキャンプで学ぶ間、私はグローバル教育の事業化に向けて構想を練り、ピッチ資料を作成し、アクセラレーションプログラムに挑戦していました。
カナダでの生活では13時間の時差のおかげで、自分や子供たちに対峙する時間とビジネスタイムのメリハリがしっかり分けられていたため、今まで考えていたことをより深化させ、今後の事業化に向けて、確実に歩みを進めることができたと感じております。
残念ながら今回2ヶ月間をかけてチャレンジしたアクセラレーションプログラムは最終選考で良い結果を生み出すことはできませんでしたが、何が足らないのかどうすればもっと良くなるのか、これからスタートする上でとても大事なフィードバックを頂き、改めて事業を進めていくための気付きを得ることができました。
それになによりこの事業を考えるにあたって、近くで私の活動を見ていた子供たちが、私と同じくらい悔しがり、その上でこんな言葉をかけてくれました。
「ママ、今回上手くいかずに僕もとても悔しい。でも失敗した理由を考えてまた頑張ればママは絶対いける!世界一のママだもん。」
この宝物のような言葉を胸に、ここからスタートする新しい事業に向けて着実に一歩一歩進めていけたらと思います。
「グローバル教育」に取り組みたい理由は、「日本の未来を良くしたい」からです。未来は子供たちがつくります。より良い未来のために、今、私たちにできることがあるはずです。
こちら過去エントリ
「国際コミュニケーションの機会を日本の子供たちに!日本のグローバル教育に足りないモノとは?」
でもお伝えしておりますが、「子供のキャリア教育、グローバル教育」は、これから商品化に向けて動き出す構想段階ではありますが、必ず実現させたいと考えております。
日本にいながら世界と繋がり、異文化交流を通じて語学や文化を学べるオンラインサービスの実現に向けて、
この世界観を一緒にカタチにしたいと思って下さる方
プラットフォームを使ったビジネスのご経験がある方
コミュニティ運営を得意とする方
海外で育児をされている在外邦人の方
グローバル教育に興味のあるお子様をお持ちの方
共にプロジェクトを盛り上げ、「日本にいながら世界と繋がり、異文化交流を通じて語学や文化を学べるオンラインサービス」構築の実現に向けて、
同じ船に乗って一緒に進んでいただける方はぜひ!ご連絡ください。
以下のURLより、ご登録いただけますと幸いです。詳しい内容に関しては、追ってご連絡させて頂きます。