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231日目(1/19) インド人ほっとくと永遠に踊ってる&リンチ監督ありがとう🇮🇳#90 inリシケシュ
先日映画監督のデヴィッド・リンチが亡くなりましたね
リンチ監督は僕の映画の認識を根底から覆し、映画好きになるきっかけになった監督です
昔近所の名画座で彼の初長編映画である「イレイザーヘッド」を観て
まぁ一言で言えば病んだ男の悪夢がずっと続くだけの地獄みたいな映画なんですが、
僕も例にもれず、意味はさっぱりわからないし、怖いしで、一刻も早く映画館を立ち去ってしまいたいと思ってました
でも不思議と理解できないながらも彼の間や空気感、音、画全てが性癖にブッ刺さるんですよ
帰ってからも何日も何日もイレイザーヘッドのどこがそんなに僕を惹きつけるのか考え続ける日々
鮮明に脳裏に焼きつきすぎて考えずにはいられないという状態だった
観終わった後はもう二度と観たくないって思うんだけど、なぜか引き寄せられて観たくないなーって思いながら見返すってことを繰り返した
今となってはかなり自分の中で解像度高く解釈されてきていて、僕が常日頃から大好きな循環していく恐怖の概念や、ナルシストみのある自分の性格など、そしてそれにトラウマも重なり、僕という人格においてかなり深いところでその存在を確固たるものにしてるわけだ
一番好きな映画はと聞かれたら、もう抗えない思い出補正と恐竜愛からジュラシックパークと答えざるをえないが(単純に映画としてもあれは究極の愛の映画であり、一種の完成系だと思ってます)、
人生で一番観てよかった映画はと聞かれたら間違いなくイレイザーヘッドだ
もうそれまでの俺の価値観をぶっ壊してくれた
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何を感じても一切責任は負いません
リンチ監督を偲び、いくつか彼の短編映画を観た
他の監督と違ってリンチ監督は特別すぎて、コンディションを最高まで整えないと観たくない
まだようやくイレイザーヘッドが自分の中でわかってきたような段階で、観たけどまだよくわかんないのも溜まってるし、観たことない映画もたくさんあったが、それをパッと観れるようなレベルじゃないのだ
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よかったら観てください
観たら絶対に感想聞かせてください、日を跨いで語り合いましょう
まだ全部観たわけじゃないし、リンチ監督への知識も浅い奴が、何を言ってるんだって話ですが、もう新しくリンチの世界が作られることはないっていうショックがでかい
圧倒的なリンチの世界観が、光よりも速い速度で膨張を続ける宇宙みたいに、俺の可能性を遥かに凌ぐ速度で広がってくれているという、一種の畏怖の念と安心感があった
まぁ十分すぎるほど彼は僕に世界に影響を与えてくれた、本当にありがとうと言いたいですね
では話はインドのリシケシュに戻りまして
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インドの安いとこはうまいのもまずいのもあるから
見極めが大事
ちょっとずつわかるようになってきたぜ
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あの理科室みたいな治療室に入ると、前回ののほほん空間とは一変、ガッツリ大怪我した人がいてみんな殺伐としてた
当たり前に仕切りもなんもないからグロかった
「今日は日曜だから緊急患者しか受け付けてないんだ、明日にしてくれ」と言われた
もちろんです、俺の怪我なんて大したことないんで
今日来いって言われてたから俺のせいではないとはいえ一瞬でも医者の時間割いて申し訳なくなった
なんか気分が沈んだからアイス買って食った
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今回はいつものトコとは別で
音楽教室のとこに来た
クラシックスタイルだろうか
タブラとハーモニウムだけ
派手さはないがこれはこれで別の良さがある
夜宿に帰り屋上にふらっと上がって現地の奴らに加わる
盛り上がることに特化したような音楽をこれまた爆音でかけて盛り上がってるインド人たち
6人でいたが2,2,1,1のグループらしい
インドではこういう感じですぐにフレンドリーな関係ができるから俺も加わりやすい
ウイスキーやら食べ物やら振る舞ってもらった
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こいつらマジでずっと踊ってる
俺がちょっと座ろうものならすぐ立たせてすぐ踊らせる
新しい料理が来ようが、曲が変わろうが、誰かが話はじめようが
全部踊りながらこなす
お前のバイブスを聴かせろってたまに選曲権が回ってくる
ちょっとからかいたくなって、がっつり日本のフォークロックかけてやった
これが俺の好きな日本のロックだと言うと、いい奴らではあるようだ、みんな大人しくなって聴いてくれてる
ただ曲が終わると情緒もクソもなくまた陽気なダンスミュージックに戻ってダンス再開
とっまらねぇ溢れ出すダンスパワー
フォークが終わった後の変曲、ダンス再開までの速度は俺をもう諦めさすには十分すぎた
そっからは大人しく俺も踊り続けた
しばらくして疲れて帰った
それでもただ踊ってるだけの空間に3時間は居座ってた、別に音楽も全然好きじゃなかったのに
これだけでインド人空間の居心地の良さがわかる