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「書くのが怖い」からはじまった、2023年のお仕事まとめ

思えば、2023年は「書く怖さ」にもがき苦しんだ一年でした。周りの支えもあり、どうにかライターとして、そして今後の生き方にも一筋の光が見え始めたところで年を締めくくることができそうです。

私に関わってくださった方は大変大変お世話になりました、ありがとうございました!2024年もなにとぞ…!!


1.2023年を振り返って

「書くのが怖い」

それは、書くことで生計を立てるライターであれば致命傷であり、だからこそ誰かに打ち明けづらい大きな“呪い”でした。

経営者の方やタレントさんなどに取材をし、その内容をわかりやすく編み直して読み手に届けるのが私の仕事です。とちょっとかっこつけた言い方をしましたが、まだ3〜4年目の駆け出しに少し毛が生えたようなしがない物書きです。

ですが、幸いにもここまで、もったいない貴重なお仕事の機会を多くいただいてきたように思います。「本当に私で大丈夫そ…?」と聞き返したくなるような、大きなチャンスをお任せいただく場面も増えました。

それはひとえに出会ってきた皆さまのおかげでしかないのですが、求められる仕事のレベルが上がれば上がるほど、自分がその期待に見合う価値提供ができているのか?みたいなプレッシャーに、筆が止まる時間が増えたのが正直なところです。

ほかにも、フリーランスゆえの仕事が途絶えるかもしれない不安、誰かの人生を代弁する怖さ、社会課題を扱うことへの無力感、そしていつまでも自分を認めてあげられない厄介な性格。

いろいろなものが混じり合って、一時は「ライターの肩書きを手放したほうがいいんじゃないか」と考えたことすらありました。

というより、「書くのが怖い」のに仕事を引き受け続けるのは、依頼してくださる方に誠実と言えないんじゃないか、と。

ただそんなとき心を支えてくれたのは、クライアントさんであり、ライター仲間であり、家族・友人であり、なによりも私自身が積み重ねてきた文章でした。

突然ですが、私は現時点で子を持つ意思がありません。それはいろいろな理由と事情による選択なのですが(もちろん数年以内に考えが変わる可能性はあります)、たまに、「ならば私という人間が生きた証は誰が、どうやって遺してくれるのだろう」なんて不安が頭によぎって眠れなくなることがありました(さすが根暗)。

ですがその意味では、(記事がネットの海から消えない限り)私が書いた文章たちは世に残っていく。そんな事実が、「書けない怖さ」で手が止まっていた私の背中をそっと押してくれたように思います。

そうやって、2023年は「書けない怖さ」だとか、弱い自分に、真正面から向き合った一年でした。

今現在は自分なりの解を見出しなんとか浮上していますが、じゃあこの「怖さ」を完全に乗り越えたか?と言われると、正直その自信はありません。(もちろんお任せいただいたお仕事には全力で取り組んでいるつもりです)

でもむしろ、この仕事を続ける限り、ずっと乗り越えてはいけないんじゃないか、なんて気もします。

ディレクションやチームづくりに挑戦した過程では自らの未熟さを改めて思い知り、仕事の向き不向きも身に沁みて痛感しました。

蒔いた種はすぐに芽が出なくても、いつかの自分を助けてくれる。幸いにも、私はそれを経験で知っています。今年流した悔し涙も無駄にならない、といいな。

プライベートでは、ベトナムや青ヶ島(!)などいろんな場所に行ったのも良い思い出。これはまたいつか追って。

青ヶ島の宝石みたいな夕陽(私、腕が短すぎる)

2.2023年に書いた記事

冒頭からちょっとネガティブにも聞こえる話をつらつら書いてきましたが、それでも今年はかねてから「いつか」と夢見ていたお仕事がいくつも叶い、ステップアップできた一年でした。

新卒でお世話になった古巣とお仕事ができたり、自分の文章が載った雑誌が書店に並ぶ場に立ち会えたり。ひとえに皆さまのおかげです。私も、けっこう頑張ったネ…!

(※以下、順不同&敬称略。2023年の担当記事の一部のみ掲載させていただいております。ポートフォリオはこちらにまとめています)

■Forbes JAPAN

スタートアップ経営者の方への取材を担当させていただきました。読む用と保存用で2冊買いました。

■LIFULL STORIES

特にロバート キャンベルさんへのインタビューは、時勢も相まって、SNSなどで多くの方から反応をいただいた思い出深い記事です。

■Woman type /エンジニアtype

凛として時雨 TKさんへのインタビューは、長年のファンの方から多く反響をいただいたのが嬉しかったな。TKさんのプロフェッショナリズム、私自身も大きな刺激をもらいました。

■文春オンライン

パックンさん、宇賀なつみさんへのインタビューは『文春オンライン』でアクセス数上位を獲得したり、Yahoo!トピックスに掲載いただくなど大きな反響をいただきました。

6年間の会社員生活でも経験がなかった人生初(!)の出張で、大分県・別府市に行かせていただいた、こちらも思い出深い記事です。

■NewsPicks for Business

非公開案件になりますが、クライアント企業内のコンテンツ制作をいくつか担当させていただきました。

■WanQol(株式会社カインズ運営)

ただひたすらに俺得なお仕事でした。ワンちゃんにはずっと関わっていきたい!!

■10X

ビジネス系のコンテンツもたくさん経験させていただきました。10Xさんは発信・コンテンツづくりがお上手な会社という印象があり、かつ全員がプロフェッショナルで、強い刺激をいただいております。

3.2024年にやりたいお仕事

ライターとしては引き続き、キャリアや生き方、社会課題を扱うテーマで取材し、記事にしていけたらいいなと思います。ビジネス系もガシガシやっていきたいです。

あと2023年に大きく一歩踏み出せたと感じるのは、ライターにまったく関係のないお仕事に挑戦してみたこと。

イベントの運営をしてみたり、最近はお酒好きが高じて(?)スナックのママ業もはじめてみたり。

基本的に人の話を聞くのが好きなので、いろんな人の人生が交差する場に身を置けるというのは、普段のお仕事とはまた違ってとてもとても楽しく、幸せです。(ご面識のある方に限らせていただきますが)もしご興味ある方いたら、ご連絡くださいませ。

来年も、ライターの仕事を主軸にしつつ、好奇心に従ってスキルや経験を拡張していけたらうれしいです!

4.お問い合わせ先

来年もこれまでと変わらず、一つひとつ思いを込めて丁寧にお仕事をさせていただきます。

お仕事のお問い合わせについては以下のフォームもしくはX(Twitter)DMまで、お気軽にどうぞ!
(ご連絡の際にはご予算、納期を添えていただけると幸いです)


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安心院 彩|Aya Ajimi
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