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「いま、退職の意思を伝えました」

今しがた退職の旨、職場へ電話しました

頭のなかがごちゃごちゃしてるけど
今の感情を、鮮度そのまま記録しておきたいと思います。


昨日、思わずつぶやいてしまった言葉を読んでくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます。

心がざわつくと、吐き出してしまう。
でもその吐き出しを、どなたかが読んでくださったことを知ることで
こんなにも支えになるんだなぁと、あらためて感じました。


職場に電話する前、長野の山々や広い空の写真を眺めていました。
10-20代の頃、何度もわたしを救ってくれた大自然です。

こういう自然を前にしてると、「あぁ、自分も自然の一部なんだな」と思え、ふっと天から抱擁されている感覚になりました。

どんな嵐の中でも
変わらずそこに在りつづける山々。

ふしぎと静けさが訪れます。


そうして思ったんです
「あ、感謝を伝えよう」と。


以下、休職に至った経緯から退職を伝えた電話のやりとり、そしてそこから得た気づきについて、大自然の力を感じながらつづっていきます。

※2500字と少し長めです。よかったらお時間のある時に読んでくださるとうれしいです。





休職に至った経緯

わたしが休職に至った背景には、いくつかの出来事がありました。

  • 一人のクライアントがわたしに恋愛感情を抱き、言動がエスカレートしたこと。

  • 恐怖を感じたわたしは、担当替えを職場にお願いしたけど、続投の判断が下されたこと。

  • その後、上司からの厳しい叱責。「心理士としてやっていけない」とまで言われたこと。

  • とどめは、統括からの一言。「担当をどうしても変えたいなら、あなたが(適応障害などの)病気になるしかない」と言われたこと。

あの頃のわたしは、ひたすら「なぜ誰も守ってくれないんだ」という怒りと悲しみでいっぱいでした。



思考特性と新たな気づき

長野の大自然を思い出すと、そこには計り知れない力があることを感じます。

大地や空、山々はそこにあるだけで美しい。

なぜこれほどまでに美しいのか、それを理解する必要はなく
ただそこにあるという、その事実に包まれるだけで十分なのです。


わたしには昔から、相手の感情や意図を理解しようとする特性があります。

今回の休職中も、統括の発言について「どうしてあんなことを言ったのだろう」と何度も考えていました。


でも、山や空は教えてくれます。
「すべてを分かる必要はない」と。

電話をする前にふと考えました。

「彼らの発言を理解する価値が、今の自分にあるのか?」と。


答えは「No」でした。

それどころか、理解しようとすることで自分がさらに疲れるだけだと気づいたのです。

だから、手放すことにしました。
理解することも、期待することも。




退職を伝えた電話

電話をかける前に決めたのは、次の2つです。

  • 感謝を伝えること

  • 傷ついたことを、自分の気持ちとして正直に伝えること


統括に退職の意思を伝えると、彼女は動揺していました。
「え、戻ってこないの?」「職場の体制に問題があった。どうしてこんなことになったんだろう」と、謝罪の言葉を口にしました。


わたしは静かにこう伝えました。

「休職させていただいたことには本当に感謝しています。ただ…。本音をいうと、続投の判断がどうしても辛かったんです。復職を考えましたが、あの時の言葉や、また同じ状況になるのではという不安が押し寄せてきました。力及ばずで申し訳ありませんが…これ以上続けることは難しいです。


統括は、声を震わせながら涙声で何度も謝罪し、わたしもつい涙してしまいました。




自分もまた許されている

電話を終えた後はぼーぜん。

そうして、よくよく考えると…

  • 統括の休職直前に放った言葉と、今日の発言には矛盾がある。

  • 以前は、私に冷たく突き放すような言葉をかけた人が、今は謝罪をし、職場の問題を認めている。

そんな、矛盾した統括の姿が見えてきました。

その瞬間「あぁ、これが人間だなぁ」と。

矛盾を抱えながら、それでも生きている
それがリアルな人間の姿だと。


そして、

わたし自身もまた、誰かにとって「よくわからない存在」であるかもしれないなぁと。

それでも
わたしは許され、生かされている。

そう思うと、矛盾した統括の言動も「まぁ、いいか」と思う部分が出てきました。


なにより、あの山々や空が
すべてを包み込んでくれてるようで
すごくホッとする感覚がありました。




退職の決断とこれから

退職願いは一旦保留になりましたが、今回のやりとりで気づいたことがあります。

それは、理解を手放すことで、自分の心を守りながら前を向く力が与えられるということです。

そして、

わたしは大自然の静けさに触れ、自分もまたその一部である、ということも感じられました。統括と同様、わたしも完璧ではない。けど、そこにいるだけで許されている。この気づきが今後のわたしを支えてくれる気がします。



私と同じように休職中の方へ

頭がごちゃごちゃしてる中で書いているので、まとまってないかもですが
たぶんわたしはこの記事のなかで、「自分の感情に正直にいったよ」みたいなことを書いていると思います。

でも、特に、ご結婚している方や子育て中の方にとっては、「そんな簡単なことじゃないよね」、とも思うよなぁと思います。


家族のことを考え、
誰かのためにはたらく日々の中
どうしても自分の気持ちは後回しになってしまう。
そうなること、たくさんあるよなぁと思います。

でも、もしそう感じるときがあったら
すこしだけでいいので、よかったら自然に目を向けてみてください。

空の広さ、山の静けさ、風のここちよさーー

そういったものに触れると、
「がんばらなくていいのかな」
「ここにいるだけでいいのかな?」と
すこしずつ自分にやさしくなれる気がしてます。

まだまだ、わたしも旅途中ですが…^^;


休職後の進退

どんな選択をされても
その一歩が、今のあなたをささえ
新しい景色へとつづく道になりますように。