[エッセイ]自分らしさの正体
🌍🤲💗
自分らしく生きましょう!
この言葉、
もうみんな耳にタコなのではないだろうか。
日本の教育上、
同じ時間に同じ教科を学び、
同じ基準において評価がなされ、
肩に付いた髪の毛は結べと言われ、
同じ鞄を持ち同じ制服を身にまとう。
足並み揃えなければ
不良だの変人だのと差別され、
みんなと同じように生きることを推奨される。
それなのに、
一歩社会に出たらどうだろうか?
「あなたの長所はなんですか?」
「あなたの成し遂げたいことはなんですか?」
”自分らしく生きましょう”
・・・。
ぱーどぅん???
って思いません?笑
日本で生きる私達にとって、
自分らしさを見つけるには
大きなハードルがある。
さて本題。
自分らしさの正体。
それは「感動」だと私は思う。
「自分がつい深く深く感動してしまうモノ」
この中に自分らしさが隠れていると思うのだ。
例えば私でいうと
文章や歌。
「ねぇ、待って…この表現…
どんな生き方してたら出てくるんですか!?」
と、1人で涙流しながら感動したり、
「その歌い方ズルすぎるんですけどー!」
と、絶叫しながら悶絶して
その曲ばかり1日中聴いていたり。
すごいなーって感じる人は多くいるだろうけど
多分この感動の度合いはちょっと特殊。
私の場合は
それが歌や文章だけど
みんなの中にも
きっと同じようなものがある。
そしてこの感動は
自分らしさ、すなわち、
その人の得意とする分野だったり
それを人生をかけて突き詰めていくと
才能と呼ばれる ものになったりする。
私は芸術が大好きだけど、
絵を見てもあまり感動しない。
すごいなーとは思うけれど、
感動までは届かない。
でも、
絵が得意で絵に才能のある人は
その作家の心の変化や生き様が
絵から見て取れたり
心動かされるから絵を見て感動する。
感動するからそれが好きでたまらないし、
誰かにその感情を否定されたからって
それを絶対嫌いにはならないし、
多分一生好きでい続ける。
言い方を変えると、
”自分がそれが大好きで得意だから
その凄さがわかるのだ。”
”自分が心底感動するもの。”
”誰かに止められても
呼吸するように続けてしまうもの”
それらが
自分らしさの源であり、
才能ではないだろうか。
才能なんて
世の中一握りの人でしょ?
そう思う人もいるかもしれない。
たしかに、
自分とまっすぐ向き合って
嘘を付かずに
自分らしさと出逢い、
それと命をかけて寄り添っていける
覚悟を持てる人は
この世に一握りかもしれない。
でも、
才能の欠片は絶対に
全員平等に与えられている。
魚は水の中ではイキイキと
輝いているけれど、
陸に来ると苦しみもがく。
私達も同じ。
自分らしさに相反する場所に
身を置いていれば
全てが憂鬱で
毎日息をするだけで精一杯。
その一方で、
水を得た魚のように
努力することすら楽しめるような
自分らしくいられる居場所が必ずある。
好きな気持ちに正直に。
心地いい場所は自分で探す。
幸せだから、笑顔になる
わけじゃない
笑顔だから、幸せになる
才能があるから、好きになる
わけじゃなくて
好きだから、才能になる
好きこそものの上手なれ
昔の人はほんとうまいこと言うもんだっ!
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