短歌、もらいました✧♡
穂村弘さんの「短歌ください」双子でも片方は泣く夜もある編を読んだ。
ダ・ヴィンチに連載された「短歌ください」が本になったもの。
早速、好きな歌を勝手にもらいました。
穂村さんの解説は太字で。
たしかに、そんな日に母に会ったら、どきっとしますね笑
「ゴキブリ」も「童貞」もはっきり名前を呼ぶと存在感を増してしまうってことなのか。できれば忘れていたいものたち。
テーマ「転校生」で詠まれた歌。
「老人ホームでボイコットが起こりました」という作者のコメントがありました。
母が晩年老人ホームに居たが、ホームでやっている老人たち相手のいろいろなものは、子供だましに思えて、観ると空しく思えた。
特にハロウィーンの貼り絵とか。
骸骨に近くなっている人たちに骸骨の貼り絵をさせて、どうする?と思った。この老人たちはなぜボイコットしたのか知らないが、そういうくだらなさに反旗を翻したのであれば嬉しいなと思う。
老人を舐めるなよ。
童貞の歌と同じ人だと今気づく。彼の仕事は先生で、きっと隠れてなにか別のこともやっている人かもしれない。何やってる人なんだろ?笑
いつもと違う人と出会って、食事している感、いい。
「双子でも片方は泣く夜もある」に痺れますと穂村さん。
この本のサブテーマにもなった歌。双子だから星占いの結果は同じでも、生きている人生はそれぞれ違う、違う人間だから。きっといつもいっしょくたにされる双子の悩みってあるのだろう。
「松尾くん」は「山羊」が読めなかったのか。でも、「やまひつじ座」、なんだかいいですね。運勢どころか星座そのものが変わった日。
56歳になるまで松尾くんのやまひつじ座を名乗る作者もいいですね笑。
「紺のダッフルコート」は「ガールフレンド」専用、と穂村さん。
恋人未満のガールフレンドも、紺のダッフルコートも、とてもフレッシュな10代女子を想起させる。この毅然とした感じ、スキだなあ💛
作者は、会社の面接とか、大事な顧客と会うとか、何か緊張する場面で、自分の身だしなみを一瞬、見直したのだろうか?家にいる猫がそこまでついてきていたところがカワ(・∀・)イイ!!。
そんな時、「男子」は手際よく介抱したりしない。「たき火のように」という比喩に惹かれます。それは手を触れることができない神聖なもの。
女子のじれったさが伝わってくるような歌。頑張れ、男子笑!
人の死、あるある。
親戚が亡くなって、悲しんでいるけど、
「悲しいけど、おなかは空くのよね」って隣の家のおばちゃんが言って、
病院の廊下でお握りをもらって食べた。
お葬式って、悲しいけど、みんなで思い出話して笑ってたり、悲しいことと可笑しいことがごっちゃになってる。
都会への贈り物だから「ストロベリー」と云い換えた「じいちゃん」の可愛さと切なさ。
かっこいいなあ!詩人である。
その強烈な学校感にくらくらしました。と穂村さん。
こんな放課後がある。毎日のいつもの放課後なのに、日記に書き留めたくなるほどの美しい放課後が、時々在った。思い出せそうで思い出せないけど。
お母さんの作るご飯が余程美味しいのか、それとも、恥ずかしいのか。
お母さんの方も嬉しいようで、あんたお皿見てるじゃないと思っている気もするし。なんだかどこの家庭でもあるような素敵な一場面だと思った。
この子は、絶対、お母さんのこと、スキだ。
女の子あるあるのように思う。うざいけど、そんなお母さんが好き💛
私は父を早くに亡くしているからこんな体験はないけど、なんだか面白い。母って、そうとう身内なのに、父って他人ぽく感じるのだろうか?と思ったりした。父と母に関する温度感って、なんだか違う気がする。
父の日より母の日の方が、盛んな気がするし。
知らんけどw。
万葉集もいいけど、現代の歌もいい。
解説がなくても、すぱん!と伝わってくるから。
どっちも栄養にして、自分の歌が、ひょいと生まれれば嬉しい。
さて、それはいったいいつの日か?笑
この本は図書館で借りる時に4冊あったので、1冊ずつ借りることにしようと思った。