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自由人の自由詩✧♡2024.9.21
2024年9月10日
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「短歌タイムカプセル」から永田親子の短歌をもらった。奥様の河野裕子さんも歌人で、すでにこの世を去っている。
もの言わで笑止の蛍 いきいきとなじりて日照雨(そばえ)のごとし女は
日照雨(そばえ)とは日照り雨のこと。
この言葉を娘の永田紅さんも使っていた。
ああそうか日照雨(そばえ)のように日々はあるつねに誰かが誰かを好きで
二人が使っている日照雨(そばえ)という聞きなれぬ言葉に、ふと、父の歌のバトンを娘が受け取ったのかなと思った。
コメント欄で虹色のかめと花色のさる(略して虹花)さんが、次のような感想をくださった。
ご夫婦のことはよくわからないで、歌の印象からの私の勝手なイメージですけれど、「マドンナとその他大勢の僕」のような関係を妄想してしまうのです。
「愛しているけれどそれを言えないでいる僕」を、「もう、はっきりしてよ!」みたいに怒ったり笑ったりなじったりしながらもその愛情を信じて、目いっぱい愛し返す、くるくるきらきらと表情も感情も変化する素敵な女性を思い浮かべます。
娘さんも、そんなお母さんを見ていて、日照雨のイメージを詠んでいるのかなと思います。
虹花さんの一首鑑賞をもっと読んでみたいと思った。虹花さんは今、源氏物語の現代訳にチャレンジしていて、お仕事をしながらだから、忙しいけれども、少しずつ源氏物語を書いているところである。
虹花さんの読書記録や優しく丁寧な日本語に、そこに美しい日本が残っているような気がしていつもお邪魔している。名前のわけは息子のかめくんと娘のさるちゃん。2人のお母さんだ。
父と子の日照雨の短歌つなぐのは感情豊かな母の姿か
虹花さんのお力を借りて、永田親子の短歌に参加してみました( ´艸`)
2024年9月11日
蚊に刺されかゆみひいてはまた刺さる息の根止めぬ蚊と吾のいとなみ
蚊は穂村弘さんではないか?という記事、「蚊は、スピリチュアルメッセンジャーではないか?」という記事を書いたわりに、見かけるとすぐ、ぴしゃりと殺ろうとする私。大概、す~っと逃げられる。
今朝、寝室にものを取りに行ったら、壁に静かに止まっている蚊を発見!今度は命中!しかし、白い壁に血の跡がぴしゃっと付く。
君はこんなに我々の血を吸っていたのかい?
今日は息の根止めちゃった。
形見とて巻雲あげる歌を読み雲見て浮かぶ彼のひとのこと
いま、かのひとと打ったら「蚊のひと」と変換され、ちょっと、ビミョーだw。小林正観さんの本から詠んだ。
良寛さんが村人たちに形見が欲しいと請われ、
形見とて何か残さむ春は花山ほととぎす秋はもみぢ葉
春は花を見たら・・・形見と思って、私のことを思い出してねと詠んだのだそうだ。それを知った正観さんは、それはいいな、とまねて歌を詠んだ。
その歌に「巻雲」があったのだ。初めて聞く言葉で、検索してみた。
巻雲(けんうん)は雲の一種。刷毛で伸ばしたように、または繊維状の、細い雲が散らばった形の白い雲である。細い雲片一つ一つがぼやけず輪郭がはっきりしていて、絹のような光沢をもつのが特徴。絹雲(けんうん、きぬぐも)と書かれることもある。俗称ですじ雲(すじぐも)、はね雲(はねぐも)、しらす雲(しらすぐも)とも呼ばれる。
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自分の好きなものをあげて、それを見たら私を思い出してね、いい作戦だ。私もやろう!
形見とて春は花です夏は風秋は十五夜冬は降る雪
いいとこ、取り過ぎてるかもしらんねw
2024年9月13日
描く者が交代したのか秋の空 じゆう繊細筆跡高く
これはまさに巻雲を詠んだもの。
9月になってから、空の雲がすごいぞといつも空を見ている。夏の暑い時と何が違うのかはっきりわからなかったけど、明らかに夏の雲と違っていて、巻雲を見ているのかもしれない。
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2024年9月14日
若き人肉感的な恋の歌 我もしたこと知らぬふりする
短歌の記事を投稿していると、スキしてくれた方の記事に飛ぶと若い歌人の肉感的な歌が並んでいることがあった。おやおやこれは今の自分が全く詠まぬ歌だと思ったが、いつかは通った道のような気もする( ´艸`)
よし、せっかく、そう思ったのだから恋の歌詠んでみよう!
恋すれば一直線に走り出すそんな衝動ポン・ヌフに捨て
映画「ポン・ヌフの恋人」、アレックスが走り出すとデビット・ボウイの曲が掛かって衝撃を受けた。
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ラブ・シーン映画の筋に必要?とチャプター飛ばして観ている私
いやほんと、まなぐいだわし映画は、どうでもいいラブ・シーンが入っていることが結構ある。
恋などに全く興味を感じない我の齢を愉しく思う
これ、本心( ´艸`)
物事の本質を見れる!
恋の歌、やはり10代、20代で詠んでおくべきね💖
2024年9月15日
にせものはじっと動かずホンモノはたまに現れ気ままに遊ぶ
いつもの温泉に虫よけの鬼やんまのオブジェが飾ってある。この温泉はちょっと山にあるので、たまに、ホンモノのオニヤンマが飛んでくる。
大きい!そして、あ!本物キタ~!と思うけど、ホンモノはにせものほどそこにじっとしていてくれないしね。
でも歌に詠んでみると、人間界にもあるような話に見えてきて不思議。
じゃ、最後に川柳を一つ。
知事辞めぬ誰が言っても知事辞めぬ嫌われる勇気にしても程があり
知事のニュースいらん!
大谷にして✧♡
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