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note写仏部活動中✧♡⑨聖徳太子像

 このたび写仏部にプロのカメラマンが入部してくれた。
 江口敬さん。江口さんは51歳でプロ宣言をした奇特な男、とプロフィールにあり、ちょっと唐変木でもあるらしい( ´艸`)
 そして俳句も読む風流な男。写真も俳句も写生だから、江口さんは得意なのかもしれない。我が写仏部が誇る風流男児Himashun部長の日本美術の記事を紹介してくださったのも江口さんという不思議なご縁。

 私も、江口さんのカッコイイ、美しい写真を見て、ファンになった。
 今は、全人口カメラマン時代で、皆がつねにスマホで写真を撮っている。スマホの性能もいいのか、皆さんの写真も相当綺麗で美しい。
 しかし、江口さんの写真を見ると、プロって、こういうことか、とその違いに驚く。

 毎回、素敵ですね!と陳腐な感想を述べそうになり、そうだ、これは、作品の美しさを短歌で詠むというのはどうだろう?と思いついた。
 そして私が詠んだ句は。

簡単に美しいとか言えないよ 3分間でできたりしない

あやのん

 ちょうどカップラーメンを黒帯と食べていた。穂村弘風です( ´艸`)
 そうか、noterさんも短歌で詠めるなと思ったのは江口さんがスタートなのだ。

美の在りか探してしまう目の人は今日もどこかでシャッターを切る

あやのん

 前回の自由詩、江口さんの記事の、美の在りかに対する文章がとてもいい文章だった。写真もいいけど文章もいい。江口さんの写真を見たり文を読んだりすると詩心が刺激される。

 そんな江口敬さんが、写仏のための写真を撮ってきてくれた。

金川寺の「木造聖徳太子立像」(鎌倉時代制作)福島県重要文化財
病に伏した父用明天皇の快復を願い祈請する16歳の聖徳太子像。

最近、写仏は墨汁がお気に入り

 写真を見て、きゃあああ~私の大好きな聖徳太子だ!ともう、描く決心をしたが、描いてみると難しい難しい。
 ちょっと途中で弱気になりながら、なんとか、完成。
 この難しさ、どうして?と思うと、暗いところの灰色トーンの写真で、絵的にはあまりメリハリが無い。
 でも、写真は独特の、品があって、その暗がりからこちらを見ている御姿がとてもいい。しかし、描くとにらんでいるような顔になり、人相が悪くなる。その、品を出すのが難しいと感じた。
 それをpopoさんは凄く上手く解釈して描いたなと感心した。
 初めは、popoさんにこう素敵に描かれちゃ、ちょっと自分はどう描くか、困ったと思っていたが、popoさんの「描いているうちに降りてきた」という言葉を聴き、まず描いてみようと思った。
 あとは、仏様が導いてくださるはず( ´艸`) 
 是非、popoさんの素敵な作品もご覧ください。

 popoさんの作品で面白いのが江口さんの写真がガラスの反射があったのですが、この光を月明かりにして、梅の木を描き足していた。
 今の季節にぴったりの春の訪れと春の月。

 うまい!座布団3枚!(⋈◍>◡<◍)。✧♡
 江口さんと素敵なコラボになっている。

 これにヒントを頂きました。
 私もこの反射を、省略しないでそのまま、描こう。
 その反射は、江口さんだから。
 そして、私が私らしく聖徳太子を換骨奪胎するとしたら・・・
 私にとって聖徳太子は・・・

山岸涼子「日出処の天子」の聖徳太子

 色々な漫画家の影響を受けたが、山岸涼子先生に、まちがいなく影響を受けた。
 聖徳太子は、美少年で、イケメンに決まっている( ´艸`)
 そうやって、退屈な年号を無理やり覚えた青春の日々。
 太子像のデッサン後、自分なりの解釈で、16歳の少年を描いてみることにした。

このヘアスタイル、下げ美豆良(みづら)と言うらしいです。

 鼻を小さくして、スコシほっそりして、眼は切れ長。上げ美豆良を、山岸涼子風に下げ美豆良に(←好み♡)

 この生きた聖徳太子がガラスケースに入っているわけはないんだけれども、そこはあれです。反射は、江口さんの気配(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 聖徳太子がなぜ好きなのかというと、山岸涼子のマンガのせいですが、それ以前にすでに、社会の教科書に出てきた時に直観で好きだった。
 今、改めて勉強してみると、日本に元々あった神道に、仏教という個人の宗教をうまく取り入れて、神仏習合で、日本を導いた人。

 しかも、あの、17条の憲法。
 私も高校教師という一公務員だったが、公で働く者を戒める、ナイスな言葉の数々、民のための政治、今の政治家たちに、原点に戻ってもらいたい。

 聖徳太子の一番好きな言葉。

 和を以て尊しとなす。

 職場で、これが一番大事だなと思う。
 自分の聖徳太子が描けて幸せだった✧♡

 江口さん、有難う御座いました!